プノンペン オンライン詐欺拠点捜索 日本人20人超を逮捕、3人逃亡中

既に13日の正午過ぎ、NHKニュースの速報で日本国内で知らされたプノンペン都内のオンライン詐欺(日本では特殊詐欺)拠点のカンボジア警察の捜査だが、翌日(14日)には早速Khmer Timesをはじめ多くの国内メディアで報じられている。プノンペンに駐在する日本人社会に大きな衝撃(身近に日本人犯罪者が潜んでいる)をもって受け止められている。もはや遠くの出来事ではない、というのは数年前に起きた日本人の若者2人よるタクシー強盗殺人事件以来の衝撃の事件であろう。

*下のYouTube動画をご参照ください

https://www.youtube.com/watch?v=M2ZDcVoLV8U

Khmer Times「日本人詐欺容疑者を警察が拘束」の見出しで報じる

11日に摘発された日本人詐欺集団の一部、プノンペン 14日の記事(Khmer Times)掲載

政府の公式発表を伝えるKhmer Timesは、上記の見出しで、次のように伝えている。

9月11日(月)、プノンペン都クロイ・チャンヴァ地区で、インターネット(オンライン)詐欺に関与した疑いのある日本人20人以上がカンボジア当局に逮捕された。在プノンペンの日本大使館の三好浅葱参事官は13日の声明で、月曜日に逮捕に関する情報を受け取ったと述べている。同氏は、「日本大使館は現在、この事件と逮捕者の数についてさらに詳しく知るために日本とカンボジアの警察と連絡をとっている」、「彼ら(逮捕者たち)がどのように活動しているのか、そしてこの事件に他のどの当事者が関与しているのか?」を知るために協力も求められている」、「(日本大使館は)カンボジア警察と協力するつもりですが、彼らが強制送還されるかどうかはわかりません」と彼女は語った。なお同氏は、警察がまだ捜査中であるため、犯罪の内容については明らかにしなかった。

*上記のオンライン詐欺(日本では特殊詐欺)の摘発については、日本の国内報道では「日本大使館から要請によって情報を得たカンボジアの国家警察が動いた」と報じている。

入国管理局:ケオ・バンサン報道官は、「国家警察が日本人容疑者20人を拘束し取り調べを行っている」、「入国管理局はこの件に関して何の措置も講じていない。国家警察がこの事件の責任を負っている。したがって、国家警察に問い合わせるべきです」と国内メディアに述べた。

国家警察報道官:チャイ・キム・クウン氏は、「我々は9月11日(月)に日本人を逮捕したが、まだ捜査中で他の(逃亡)容疑者を探しているため、これ以上は言えない」と述べた。

また、Khmer Timesは、昨日のジャパントゥデイニュースの報道を引用して、「プノンペンのアパートを拠点に詐欺を働いた疑いで、20人以上の日本人がカンボジア当局に拘束された」と報じている。

東南アジア諸国をアジトに日本の詐欺グループが摘発される事件が相次いでいる。カンボジア当局は1月のシハヌークビルに続き、4月のアンロンベン郊外の国境カジノ地区でネット電話詐欺に関与した疑いで日本人19人を国外退去させ、日本に帰国後逮捕された事件に次ぐ3番目の日本人特殊詐欺事件で今回はカンボジアの首都のど真ん中であり、依然逃亡者がいることで、在カンボジア日本人社会への衝撃は大きい。今後、駐カンボジア日本大使館から在カンボジア日本人に<注意喚起>のメール配信が予想され、同メールをご熟読ください。もはや他所事ではありません。

掲載写真:NHKニュース 9月13日12:20、Khmer Times

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