プノンペン市庁舎は、カンボジアで6日連続で3桁の毎日の新しいオミクロンの症例に対応して、一連の新しい勧告を発表しました。
プノンペン都庁によると、免疫カードを確認する必要があり、4か月以上予防接種を受けておらず、正当な理由なしに3回目または追加接種の予防接種を受けていない場合、その人は入場できません。
市役所の指示では、結婚式、レストラン、お祭り、娯楽施設、その他の集会などの混雑した場所では、テーブルごとに7人以下の安全ギャップのある座席を配置することを勧めている。
人々は、アルコールによる消毒、手を洗う、体温を測定する、安全な距離を保つなど、COVID-19感染症の蔓延を防ぐための健康対策を順守する必要がある。さらに、常連客はマスクの規制を遵守し、実際にテーブルで食事をするときのみマスクを着用しないようにする必要がある。
3回目接種を勧めるが、都心部でさえ案内すら来ない
同時に、プノンペン首都管理局は、基本用量と3回目の用量の両方でCOVID-19のワクチン接種を受けるよう人々に促し、コミュニティの回復力を高め、家族経済と社会経済に影響を与える公衆衛生災害を回避するよう全員に促しました。
特にワクチンの追加接種は特定の職種のみ勧められている印象が強く、都庁から地区長・区長を通じての以前のような通知、確認書等が届いていないのが現状で、保健省は追加接種を受けるよう勧告し、都庁も追随しているが、政府機関の指示や報道とは裏腹に一般の人々への接種が進んでいるとは思えない。
Khmer Timesの指摘!各店のコロナ対策、全店の90%は形骸化
8日のフンセン首相の声明に呼応するような保健省の辻褄合わせの公式発表は笑止だが、各省や自治体が相次いで慌てて指示を濫発している。が、Khmer Timesが10日付けの保健省の日々の公式発表の記事内で
「プノンペンでは自己満足が当たり前になっているようで、昨日クメールタイムズが調査した首都の企業の90%以上が、保健省とプノンペン市役所の指示に従わずに顧客を獲得しているようです。そしてクライアントはCovid-19QRコードをスキャンし、体温を測り、ワクチンカードをチェックすることになっているのに。
この姿勢を象徴するように、サークルKマートトゥオルトンポンキャンパスのセールスエグゼクティブであるPheach Phirunは、買い物客が来ると、予防接種カードを提示することはなく、「私たちも尋ねることはありません」と述べました。さらに、Covid-19 QRコードを使用した人がいないため、削除したと彼女は付け加えました。」と書いている。
イオン1号店では入口でワクチン接種カードのチェックは行われているが、都心部のレストランやカフェでは申し訳程度に体温測定器とアルコール消毒容器が置かれているだけである。事実、イオン系のコンビニ:Maxヴァリューなど各店から一斉にコスト削減とばかりに警備員が引き上げられ、店内での体温チェックやアルコール消毒を無視するお客も多い。実に日系企業とは思えない変わり身の早さを競うかのような「現金な」客対応である。
政府や行政側の警告や指示は突然が多く、あたかも行政の不作為のアリバイ警告、指示と受け止められても無理はない。この点はKhmer Timesはしつこいほど取り上げ、警告していた。
カンボジアでは政府広報のKhmer Timesが連日、「ワクチン接種が進んでいる」成功例という宣伝が行われ、一時は日本もー遅れの典型とー比較対象の引き合いに出されていたが、追加接種となると現在「カンボジアは約624万回の追加免疫投与を行っています。つまり、人口の約36.85%です。」(2月10日付け)という。豊富な中国製ワクチンの供与のお陰である。
現時点では、日本より追加接種は上回っているが、やがて日本の追加接種が追い付き、追い越し、突き放すであろう。その時は、Khmer Timesも他国を引き合いに出すなら、よくてミャンマーやアフリカ諸国となる。よくニュースを追えば、10月から追加接種が始まってすでに「4か月すぎているのに37%弱の接種率」である。これが連日、Khmer Timesが記述する「追加接種は遅れているように思える」という指摘です。そうした指摘に応える保健省や都庁の答えは「ワクチン接種を打たない人がいる。」という国民の怠慢を責める警告である。どこの国でも初動は遅れがちだが、世論の批判で加速する。加速度を見ればその国の民主度ー民度ではないーが解る。
掲載写真:イメージ 画像:Khmer Times