WHO(世界保健機関)のテドロス事務局長は5月11日、欧米を中心に感染が広がってきた「エムポックス(サル痘)」について、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」の宣言を終了すると発表しました。これは11日、WHOのテドロス事務局長がジュネーブで行った記者会見で明らかにしたものです。
「エムポックス(サル痘)」は去年5月ごろから欧米を中心に報告が相次ぎ、WHOは去年7月、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言しました。WHOのまとめによると、これまでに111の国や地域で8万7000人余りの感染者が報告され、死者の数は140人にのぼっています。
ピークとなった去年の8月中旬には、1週間で7500人余りの新たな感染者が報告されましたが、ここ数か月は1週間当たりの感染者数は100人余りにまで減っているということです。
こうした中、テドロス事務局長は11日、各国の専門家による委員会の勧告に従い、緊急事態宣言を終了すると発表しました。
そのうえで「新型コロナウイルスと同じでこれで終わりではない」とも述べており、各国に対し、検査体制を縮小しないことや、ほかの感染症と合わせた長期的な対策を講じることを呼びかけました。
一方、日本では今年に入って確認される感染者の数が増加していて、厚生労働省は「発疹など感染が疑われる症状がある人は医療機関に相談してほしい」と呼びかけています。
*以上:5月12日付けのNHKニュースをまとめたものです。
また昨日(12日)、在カンボジア日本大使館より在カンボジア日本人に向け、次のようなメールが発信されています。
*下記がそのメール内容です。
【広域情報】サル痘にかかる感染症危険情報の解除
1 サル痘の感染症危険情報について、世界の感染状況が総じて改善してきており、5月11日、世界保健機構(WHO)も「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」を終結させたこと等を踏まえ、12日付けで、全世界に発出しているレベル1(十分注意してください)を解除します。
詳細は以下のリンク先をご確認ください。
(PC)==> https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2023C026.html
<略>
〔お問合わせ先〕
外務省領事サービスセンター
〒100 - 8919
東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:03-3580-3311 内線 2902
*上記の内容をご確認し、快適な生活をお送りください。
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