Khmer Times オミクロン禍でもカンボジア、タイはロックダウンしない

オミクロン変異株が蔓延しているにもかかわらず、カンボジアとタイはどちらも封鎖措置を課さないことを確認した」とKhmer Timesは報道する。

2月22日のカンボジアのフン・セン首相は、「2021年のように首都と州を封鎖しないという政策」を強調した。さらに「混乱と商品不足を避けるために封鎖措置は課されないだろう」と述べた。

カンボジアの保健省によると、カンボジアは598のオミクロンの症例と2つの関連する死亡を検出しました。1,600万人のカンボジアでは、COVID-19ワクチン接種率は89.99%(接種1回以上)です。

一方、タイのアヌティン・チャーンビラクル保健相は、タイはCOVID-19感染のリスクを全国で2番目に高いレベル4に引き上げたが、封鎖命令を出すことはないと述べた。タイにはCOVID-19患者のための十分な病床が病院にあると述べたが、公的医療制度の過負荷を避けるために、症状がないか軽度の患者には在宅治療を受けるようにアドバイスした。

2月22日、タイは18,364件の新しいCOVID-19症例と35人の死亡を報告し、合計はそれぞれ274万人と22,691人を超えました。

ニュースの見方、読み方

以上がKhmer Timesの報道であるが、いずこの国の政府系メディアというのは、自国の政策を「外国も同様な措置」「外国よりはまし」といった趣旨の援用報道(これを日本の諺で「我田引水」という)をする。Youtubeの「日本大好きホメホメ」動画の類である。この種の記事からその国の政権体質が透けて見えてくる。つまりこの種の報道は「反面教師」の典型である。

新型コロナ感染なんて「風邪のようなもの」という話も「あなたが罹ってからいいなさい」となる。それも「あなたの体験に過ぎない」。これが一般化されるとまさにフェイクとなる。

「幸せな家庭はどこも似通っているが、不幸な家庭はそれぞれに違う。」(トルストイのアンナカレニ―ナの冒頭)とあるように、コロナ感染が不幸な結果であることは間違いない。

掲載写真:昨年4月のロックダウン 画像:Khmer Times

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