<注意喚起>カンボジアでの新型コロナウイルス感染者数増加に伴う注意喚起

7月2日、在カンボジア日本大使館より重要な<注意喚起>が在カンボジア日本人宛に配信されました。既にご存じの方も多いと思いますが、巷では外国人の感染の確認され、そうした人の隔離施設や病院が劣悪であるといった苦情が各国の大使館に集まっています。それには日本大使館も含まれています。

配信メールの内容は、外国人とて特別扱いーそれでもカンボジア人一般よりは優遇されている。ワクチン接種などーはされない、という外国人感染者での隔離施設の実情を物語っているのでしょう。そした状況を受けての日本大使館のからの注意喚起の配信だと、お受け取り下さい。

以下、大使館からの<注意喚起>の配信メールの内容です。

在留邦人の皆様

短期滞在中の皆様

カンボジアへの渡航を予定されている皆様

 カンボジアでは,220日コミュニティ事案の発生以降,これまでに5万人を超える新型コロナウイルスの市中感染者が確認されています。4月から5月にかけてロックダウン等の厳しい措置が導入され,その後落ち着いた時期もありましたが,6月に入り再度感染者数が増え始め,特に直近1週間は1日の新規感染者数が1000名を超える日もあるなど予断を許さない状況が続いています。

カンボジア国内で感染した場合,無症状であっても政府が指定した隔離施設に収容されます。こうした施設では大きな空間に簡易ベッドが並べられただけで,入居者同士を隔てるパーティションもないためプライバシーが一切無いなど,日本人にとっては厳しい環境に置かれることとなります。5月以降は自己負担による医療機関での隔離も認められていますが,感染者数の増加に伴い病床が不足しており,受入れを断られることが少なからずあるとの情報もあります。また,医療機関で隔離できる場合でも,個室ではなく相部屋であったり空調をはじめ十分な設備が整備されていないことが多く,日本の医療機関のような治療やケアが期待できない場合があります。

また,多くの施設において,外部からの差し入れや食品調達に制限が設けられていたり,英語での意思疎通が困難であるとの情報もあります

 感染状況の悪化につれて,邦人の感染例も散見されるようになっており,慣れない隔離生活についてご相談いただく数も増えていますが,カンボジア国内における隔離措置等については同政府の公衆衛生当局による指導や措置に従う必要があることに加え,医療体制が逼迫しており柔軟な対応の余地がほとんどないこともあり,当館による支援は非常に限られている状況にあります。

 PCR検査等で陽性とされた場合は帰宅できずそのまま施設等に収容される可能性がありますので,検査を受ける必要がある方は,上記のような厳しい状況に置かれる可能性を念頭に,差し入れや物品調達などについてご家族や関係者とよく相談するなど,事前の備えを心がけてください。

 なお,当地では生活に重大な影響がある移動制限などが突然開始されることがあり,実際に多くの邦人の方が困難に直面した事例があります。今後,感染状況が改善されない場合は,再びロックダウン等の措置が前触れなく発表される可能性も否定できませんので,ご注意ください。

日本政府は現在カンボジアに対して感染症危険情報レベル3:渡航は止めてください(渡航中止勧告)を発出しております。引き続き当地に滞在予定の在留邦人の方は,感染のリスクを抑えるため,外出の際はマスクを着用し消毒を繰り返し行うなど,今一度基本的な予防策を徹底ください。また,当地における移動制限等について,情報収集に努めてください。短期滞在中の方には帰国をお奨めします。

また,今後カンボジアへの短期渡航を検討されている方は,渡航を止めてください 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

在カンボジア日本国大使館  領事班

TEL: 023-217-161

URL:  https://www.kh.emb-japan.go.jp

e-mail:  consular.jpn@pp.mofa.go.jp

以上です。

上記の文面を見るに大使館も救いを求める日本人感染者に事実上、手を差し伸べることができない、ここは外国なんだ、という認識を持ってもらいたい、というように読めます。帰国できる人は帰国した方がいい、という勧告です。

 

おすすめの記事