<重要> 政府・保健省は非常事態、新規感染者576人を確認 午後3時過ぎようやく報道
労働者の大部分が感染者となったプノンペン都の「ディンハン」縫製工場。 K

午後3時、Khmer Times 英語版「保健省が非常事態に陥った」と報じる。

政府公認情報を一手に引き受けるKhmer Times 英語版は午後3時過ぎにようやく新型コロナ感染状況を報じた。同紙は「保健省が非常事態に陥ったようです。これは(新規感染者575人)、2020年全体の合計を超える数です。」と報じ、事態の深刻さと政府の衝撃の大きさを物語っている。

既に本日の午前中から「オルセー市場と工場で感染者が600人出た」という噂をプノンペンのカンボジア人たちが口にし、一部の日本人たちの間でもその噂が飛び交っていた。ずっと以前からカンボジアは噂社会で、政府情報よりも早く広がり噂を信じる社会であった。まるでソビエト時代に民衆が小話(多くは笑い話)を信じたように。諺「悪事千里を走る」というように悪い噂の拡がる速さは早い。噂は本当ではなくとも、真実に近かった。

プノンペン都だけで新規感染者576人中の544人を占める

9日(本日)午後2時20分頃に保健省の発表によると、新規感染者のの大部分はプノンペン都で確認され、昨日で544人であった感染者のほとんどがプノンペン都南部のミーンチェイ地区にある「ディンハン」縫製工場の労働者と従業員、もう一つはオルセーマーケットの大規模クラスター感染の関連者であった。

プノンペン都以外での新規感染者は下記の通りである。

  • プレアシアヌークビル州で12人(すべてカンボジア人)
  • スバイリエン州で16人(カンボジア人11人、中国人2人、ベトナム人3人)
  • カンダル州で1人(32歳のカンボジア人男性)
  • コンポンチャム州で1人(37歳のカンボジア人女性)で1例
  • シェムリアップ州で2人(カンボジア人男性2名、30歳と32歳) 5州計42人である。

上記の新規感染者はいずれも<2月20日市中感染事件>に関連しており、累計1,463人となった。カンボジアは昨年1月から累計総計3,604人となった。

また、同事件関連で亡くなった方は26人(外国人3人を含む)である。

上記の青字の数はおかしい―Khmer Times 記述ー。5日夜の時点で累計2,222人(4日夜の時点2154人)、6日夜90人、7日夜113人、そして8日夜576人(いずれも日本大使館の配信メール参照)、だから累計3001人になる。これが正しい、

今日の保健省の発表を受け、Khmer Timrsはプノンペン都に「より厳しい措置が作用するか、政府によって課されるかもしれない」と示唆している、

*参照;下記の今日の午後1時段階のニュースをご覧ください。

*掲載写真:労働者の大部分が感染者となったプノンペン都の「ディンハン」縫製工場。  画像:Khmer Timesより

 

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