約1,700人の観光客を乗せたクルーズ船がシハヌークビルに一泊寄港

4月26日以来のクルーズ船、コスタ・セレナ号が観光客を乗せてカンボジアを2日間訪問している。タイから来たクルーズ船は、37の異なる国籍の1,671人の観光客を乗せて、5月17日にプレア・シハヌーク州のシハヌークビル自治港に停泊した。

*クルーズ船の場合、船の多くは国籍自体はあまり意味を持たない。要は税金の安い国に船籍を移すだけで、その経営や主たる船員の国籍とはほとんど無関係であることが多い。4月26日に寄港したクルーズ船はマルタ国籍であった。

プレア・シハヌーク州観光局によると、観光客のほとんどはタイ人と中国人だという。この船、全長290.20メートル、幅35.50メートルのクルーズ船で、5月18日正午頃にプレア・シハヌーク州を出港し、タイに戻ったという。言わば短距離のクルーズ船ツアーであって、客のほとんどが短期間クルーズであったようだ。クルーズ船観光と、国内メディアや政府機関は騒いでも、事実は、クルーズ船の寄港は月1回程度、そしてシハヌークビルで1泊(それも船内)というもので、象徴的ではあるが、さほどの経済効果を期待できるものではない。

カンボジアは2021年11月から国を再開したが、2022年はしばらく観光客は戻らず、今年になって緩やかな回復傾向にある。国内メディアや観光省は、外国人観光客の数を誇大に喧伝するが、全体として期待通りにはいかず、緩やかな回復傾向にあるというのが、実態に近い。

掲載写真:Khmer Times

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