1月16日に発表された保健省の報告によると、Covid-19に対する追加免疫キャンペーンの最初の3日間で、31,481人の女性を含む約66,390人(国民の0.004%、3回目修了者の0.014%)が4回目の投与を受けたという。
4回目の投与の優先グループは行政機関や立法機関の指導者、最前線の医療チーム、公務員、軍隊、国連職員、大使館職員、ジャーナリストなどである。4回目の接種キャンペーンは1月14日にプノンペンで始まった。同キャンペンではオーストラリアから寄贈されたファイザーワクチンを使用している。
これまでに1600万人の総人口のうち約467万人が3回目のジャブを受け、1,371万人がワクチン接種を受けているという。
上記の保健省の発表数値を信用するならば、2回接種が完了しているのは国民86%、3回目の追加接種は全国民の25%、2回接種者完了者の34%に過ぎない。4回目となると国民の0.004%、3回目修了者の0.014%にという希少である。プノンペンの一般市民の接種となると3回目すら受けていない者が多数派で、4回目となるとまだまだずっと先のことであるようだ。
これは日本でも同様に見えるが、日本の場合ではいったん準備が整えば追加接種は早いであろう。それに既に重症化を抑える経口薬も医者の判断で投与でき、さらにその種類が増えてゆく。オミクロン株の登場は現行ワクチン接種だけでは感染は防げないということもわかってきており、ワクチンと治療薬があって初めて先行きが見えてくる。その意味でワクチン接種率を誇っても医療現場の能力や治療薬の確保がカンボジアではこれから高い壁として立ちはだかることは間違いない。
オミクロン株の感染は、いったん拡がれば防げないことは隣国タイが現在経験中である。死亡率は上がらなくとも分母が増えれば分子も増える、カンボジアの市中感染は徐々に脅威が高まっており、来月に大きな山が来るだろう。
追加接種、プノンペン以外の地方は3月から
保健省大臣兼報道官Or Vandine女史は、「1月14日にファイザーワクチンのみで開始された4回接種は、現在プノンペンでのみ利用可能である」と述べました。
一方、「地方ではまだそのような冷却システムはないが、この冷却システムがユニセフをサプライヤーとして我が国に到着したときにこれを手配する予定です。すべてが計画通りに進んだ場合、冷却システムは2月下旬にカンボジアに到着する可能性があります」「他のメーカーも予見可能な将来に4回目の投与として投与される可能性がある。ファイザーワクチンがない場合は、アストラゼネカまたはモデルナのジャブを使用することもできます。4回目の投与として使用できます。また、これら2つのワクチンがない場合は、SinovacとSinopharmのジャブを使用することもできます」と彼女は付け加えた。
掲載写真:イメージ 画像:Khmer Times