オミクロン市中感染 公式発表で1週間で64人となる

カンボジアは保健省の公式発表で現在、オミクロン株症例の355人、入国検疫で291人、市中感染64人となっている。オミクロン株の市中感染は1月9日から1週間で64人となったことになる。また16日の新規症例の公式発表のCOVID-19症例の合計は23人で、そのうち市中感染は14人となっている。カンボジアでのオミクロン症例の市中感染はプノンペン、カンポットの2か所が公式発表されている。

地元メディアも「公式発表」という冠詞(?)をわざわざ付けているように実際の感染者及びオミクロン症例はもっと多いというのが常識に近い。

Khmer Times、タイの感染状況を引き合いにオミクロン株の急増を懸念

また政府系メディア:Khmer Timesは、「タイでの膨大な数の新規症例がカンボジアに懸念を引き起こしている」という見出しでオミクロン株症例の増加への懸念について伝えている。こうした隣国の不幸を引き合いに出してカンボジア国内の懸念を伝える記事の手法は、Khmer Timesなど地元メディアによく見られる報道である。

だが、公式発表ではバンテアイミアンチャイ州のタイより帰国の出稼ぎ労働者1人のみで圧倒的にプノンペンでの入国検疫でのオミクロン株症例のほうが多いという事実がある。

Khmer Timesは、「タイの公衆衛生省が15日(土曜日)の朝に発表した過去24時間の間に7,793人の新規症例と18人の死亡があったと伝え、これらの大規模な数字は、特にカンボジアで、オミクロンの症例がゆっくりと、しかし確実に先週増加していることで、広範な懸念を引き起こしています。」と報道する。

ちなみにタイでは1月11日の時点でタイ政府の新型コロナウイルス感染症対策センターによると、新型コロナ感染者を対象に2~8日に行った調査で、国内感染者の57.9%がオミクロン株、42.1%がデルタ株に感染していた。既にタイではオミクロン株症例が一日の新規感染者の6割を超えていると見られている。さらに最悪の場合、1月末に1日あたりの新規感染者数が2万人を超えると予想している。

これは現在の日本の状況ーあれよあれよという間に2万5千人を超えーでは、1月末に最悪位置に当たりの新規感染者=オミクロン症例は最悪3~5万人に及ぶと予想されている。オミクロン症例の特徴はデルタ株に比べ感染から症状が出る期間(通常3日)が早く、9割以上がなんらかの症状(発熱)が発生する。

カンボジアは現在、国内のオミクロン症状の患者は強制隔離措置が取られているが、症例数が急増すれば、間違いなく「自宅待機隔離を認める」ことになるであろう。この「自宅待機隔離を認める」がカンボジアでのオミクロン株の感染レベルの一つ目安であることは、間違いない。今後のニュース投稿にご注意ください。

掲載写真:タイへ入国時に検査を受けるカンボジアからの出稼ぎ労働者 画像:Khmer Times

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