依然、感染は圧倒的に中国人が占める
今回の件でカンボジア人の感染は25日現在まで驚くほど少ない
25日朝、地元メディアは<2月20日市中感染事件>での感染急増、拡大を劇的、衝撃的という言葉で報じている。25日現在、保健省の発表では、最大感染者数を出している。新規感染者58人は大きな驚きをもって受け止められている。新規感染者の58人、その内訳は中国人41人、ベトナム人9人、カンボジア人5人、韓国人1人、シンガポール人1人、そして日本人1人であった。
輸入症例、入国条件の陰性証明はどうなってるの?
また輸入症例がカンボジア人1人(帰国したアフリカ派遣のカンボジア国連軍所属)、残りは入国した中国人6人となっている。中国の入国検疫は最も厳しい国の一つとして知られているが、出国条件の検査はゆるゆるなのであろうか、入国検疫で必須な72時間以内の検査結果である陰性証明書は偽造が混じっているのであろうか、先ず思ってしまう結果である。これらは出入国がままならぬことに苛立つ人なら誰しも思うことである。
感染者の国籍別内訳から見えること
<2月20日市中感染事件>では、依然圧倒的に中国人感染者が占める。そして不幸にも日本人1人が58人の内にはいいている。カンボジアの国内感染では最初になるか、2人目になる。これでカンボジア関連の日本人の感染者累計は、計3人となった。一人は、昨年フィリピンからカンボジアに入国、その後滞在後ホーチミン経由で帰国した時の入国検査で日本人が検査で陽性となったもの、もう一人は日本から韓国経由で入国した者、そして今回の同事件関連では初めての日本人確認である。初めの方はどこで感染したかは不明だが、後の2人は日本及びカンボジア・プノンペンでの感染である。
中国人のコミュニティーは昨日の投稿記事の「プノンペンの感染スポットマップ」からおおよそ地域的拡がりは解る。また、中国人以外のカンボジア、ベトナム、韓国、シンガポール、日本人の17人であるが、いずれも中国人の住むコンドミニアム、ヴィラと名付けられたサービスアパートメントか夜の遊び場スポットの従業員かそ処で飲んでいたりしていた者、とプノンペンに住む者には凡そ察しがつく。要は同市中感染事件とは中国人コミュニティーと遊び場スポット事件というのが本質に近い。
そのため、中国人やその他が利用したタクシー、トゥクトゥク、モトバイの運転手が昨日も数多く並んで新型コロナウイルスの検査に並んでいる。幸い通常より気温が低い日々、日中に長く待たされるのは結構つらい。また、高級1等地ピッチ島のホール屋内に中国人専用の検査会場を設けたのは不測の事態を防ぐためにも賢明な措置である。
先日もカフェであった知人の日本人が言っていた。「コンドミニアムなんて住む中国人のほうが街中の中国人よりも怖いよね。街中に住んでいるのは労働者層のほうが安心、コンドミニアム当たりになるとお金を持っている中国人で怪しいのがいるからね。」彼はコンドミニアムの住人である。
市中感染はシハヌークビルに拡大、プレイベン州では大規模検査が始まった
今回の同市中感染事件は、プノンペン都、都を囲むカンダール州に留まらず、今や中国化の象徴となったコンポンソム州シハヌークビルで昨日2人のプノンペンから旅行者の中国人2名の感染が確認され、東部プレイベン州では結婚式に参加後に感染が確認されたプノンペン在住の中国人を夫とするカンボジア人女性の感染が確認され、両州で大規模な検査は始まっている。従ったその結果が早ければわかるのが2日後、どこまで同事件の感染が広がるが解る。現在、プノンペン都、カンダール州、シハヌークビル、プレイベンの一部の学校は休校措置となっている。
感染者内訳をみると、地域釈迦の影響は驚くほど少ない
現在まで、事件の地域社会の影響(被害とも言っていい)は驚くほど少ない、と言ってよい。様々な防疫対策で(例えば、感染スポットの局所封鎖、学校の休校、遊び場スポットの休業等)で地域社会は今回の事件で影響を受けているが、地域社会住民の感染者の占める割合は驚くほど少ない。
昨晩、リバーサイドの夜の遊び場、全面休業の指示
なお、最新情報として昨晩、リバーサイドの夜の遊び場スポットは全店休業の指示が出た。
根拠の薄い噂や与太話に惑わされないことが肝要
根拠の薄い噂や余談に惑わされないことが寛容である。本サイトに投稿される記事のソースである地元メディアの報道も同会社でありながら、同日付の記事でも矛盾した記述がみられる。また、本サイトの投稿で群小と名付けた地元映像メディアのfacebook投稿の映像は、その大袈裟なネーミングに比べ、本社は街中の民家の2階であったりといったものが多い。情報統制されている国ではあるが、それらよりも公式発表のほうが確定された事実であり、そのじょうが日本大使館から配信されてくるメール内容と読み比べたほうが事実に近い。
「蟹は自分の殻に似せて穴を掘る」というようにそれなりの噂や与太話はそれなりの頭の中身に受け取られ、話されものである。諺は古人から伝えられた知恵である。
*掲載写真:封鎖されたマンションの住人:中国人 画像:Khmer Timesより