9月15日、政府系メディアKhmer Timsがプノンペンで無認可の民間クリニックがワクチン投与していると、と<スクープ>ともとれる記事を掲載し、告発した。
民間クリニックは、ジョンソン&ジョンソンを含むワクチン接種を、保健省の許可なしに隠れて接種しているという。
情報筋によると、ある民間クリニックがワクチンの供給を手に入れることができたという。このクリニックは、保健省からの許可がないため、秘密裏に接種サービスを運営している、という。
同メディアが同クリニックのワクチン接種サービスについて、尋ねたとところ、クリニックの従業員は彼らがすべては秘密であると答えた、という。この私立クリニックはカンプチアクロム地区にあり、匿名条件で従業員が答えたところによれば、クリニックには、AstraZeneca、Sinovac、Sinopharm、Johnson&Johnsonを含む在庫があるという。どのようにしてワクチンを入手したかについての情報は明らかにしませんでした。
現在のMoHガイドラインでは、民間の医療機関が海外の製造業者にワクチンを注文する前に認可を取得する必要があります。
同クリニックはワクチンにかなり高額を請求している。同クリニックはワクチンの価格を示し、Johnson&Johnsonワクチンは、他のワクチンよりもはるかに高価である。中国製のSinopharmまたはSinovacの2回投与の場合、顧客は120ドルを支払うとされ、AstraZenecaの2回投与は人を200ドルともいい、Johnson&Johnsonワクチンを接種したい人は250ドルの支払うという。
身分証明書と文書化の要件は、政府の予防接種サイトの要件よりもゆるい。政府の予防接種サイトでは、プノンペンで生まれたカンボジア人は政府発行の身分証明書を提示し、首都以外で生まれたカンボジア人は居住地の手紙と自治区長からの承認書を提示する必要がある。外国人はパスポートとビザを持っていることが要求されていますが、居住証明書が必要な場所もある。
だが同民間クリニックではカンボジア人の身分証明書のみが必要ですが、外国人はパスポートを持参するだけという。
保健技術省の局長であるホク・キム・チェン博士によると、国民に予防接種を許可されている私立病院は国内に1つしかない。ロイヤルプノンペン病院は現在、ワクチンの投与を許可されている唯一の民間医療機関です。ロイヤルプノンペンは、ファイザーワクチンの投与量を注文している状態だと述べていた。また、別の病院もワクチンの購入と投与の認可を取得申請中である。
上掲のKhmer Timesの記事は取材したようで信憑性が高い、事実ならば官庁職員ぐるみのワクチン横流し事件になる。今年初旬、中国製ワクチンが供与されるやプノンペンの公立病院の医師、職員がワクチンを不正に売りさばいているーこの報道のメディアの中国人編集長はフェイク情報流しということで逮捕後、国外追放にあって、一時カンボジアー中国関係が緊張した。こうした事件も踏まえた上でのKhmer Times の今回の報道であろう。それだけ「記事」の内容に自信があるのだろう。当局がこの記事を受けていかなる対応するのか、続報を待ちたい。