首相、シハヌークビルをロックダウンしない、と言明

フンセン首相は、新型コロナウイルス感染が増加しているプレアシアヌーク州シアヌークビル市が住民の移動制限を呼びかけているが「ロックダウンではない。またロックダウンしない」を確認した。

昨日は「シハヌークビル、ほぼロックダウンか」と見出しをつけた地元メディアは、フンセン首相の声明を受けて忽ち火消しに回った感がある。このようにカンボジアの主要メディア報道では、朝令暮改ではないが今回のようにシハヌークビルについて1日見出しが変わる忖度報道だけでなく、そもそも主要紙であっても取材していないまま公的機関から流される広報と化している記事も多い。他国の情報も海外紙(特に英語版)をそのまま地元メディアの名で記事となっている。

また、地元メディアや一部の在カンボジア外国人が表現に使うロックダウンとは、プノンペンには当てはまらない、大袈裟な言葉である。カンボジアでは日本と同様にロックダウンなんて一度やっていない。中国や欧米の都市封鎖とは偉い違いなのだ。一度も電車の止まらいない日本の緊急事態宣言、建物やStreetの一部地域閉鎖がカンボジアである。それが中国あたりから「ぬるい、ゆるい」と揶揄される。

 シハヌークビル 住民の州間移動は禁止するが物流は止めない

同首相の声明は3日夜に、地元メディアに公表した音声クリップで述べたもので、「商品の輸出入に関係しているため、市を閉鎖することはできない」とその理由を説明している。一方、プレアシハヌーク Preah Sihanouk 州からの人々の移動を停止するよう管轄当局に指示し,同時に沿岸の州でのワクチン接種を強化するよう助言し、シノファームとアストラゼネカの両方のワクチンが明日そこに輸送されると述べている。

3日のシハヌークビル 事件関連の累計感染者374人のうち62人を占める

3日の時点で<2月20日市中感染事件>関連の感染者374人のうち、プレアシアヌク州で62人が確認されている。

カンボジアに於ける保健省発表における新型コロナ感染状況、主要メディアの英語版でさえ、同日付でありながら人数が違う。これは、単なる時間差の確認ではない。また新規感染者の発生場所、内訳=国籍別人数が日によって報じられるたり、なかったり、と。これは保健省の発表の問題なのか、それともそれを伝えるメディアの問題なのかも定かでない。そのため、本サイトでは、他日の感染報道と比較して足りない情報を補足している。

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