日本への雇われ麻薬運び屋のタイ2人 懲役30年の実刑が確定

2017年にカンボジアから日本にメタンフェタミン4キログラムを輸送した疑いでそれぞれ懲役30年の実刑判決が運び屋のタイ女性2人に確定した。これは、11月8日にプノンペン控訴裁判所で確定されたものである。

ドゥッチ・ソクサリン裁判長は、被告をタイのチョンブリー県出身のタイ国籍のトンゴン・ウォラパ(42歳)とソーンシン・ルタイラット(38歳)と特定している。この2人、これでほぼ人生が終わった。

また、2019年2月22日、プノンペン市裁判所は懲役30年とそれぞれ6000万リエル(1万5000ドル)の罰金を言い渡し、控訴裁判所は被告の自白と事件の証拠を考慮した結果、量刑を維持することを決定している。

同裁判長によると、2人は2017年6月3日午後11時頃、プノンペン国際空港で、上着の中に麻薬を隠していたことが警察に発見され、ソーンシン・ルサイラットさんから覚せい剤2,756.44グラム、トンゴン・ウォラパさんから覚せい剤1,750.76グラムを押収したとのこと。

被告たちはは、押収した麻薬は「ワン」という名のタイ人男性のもので、彼が「媚薬」だというものを日本の東京に運ぶために二人を雇ったと主張した。

だが、雇われ運び屋でも、刑の確定は重刑であった。東南アジア各国の麻薬に関する刑罰は重い。

11月8日の日本国内ニュースでは、タイで麻薬関連で逮捕された日本人は、最高刑で死刑になる可能性があると報じていた。また現在、過去にプノンペン空港で逮捕された日本人の麻薬運び屋がカンボジアの刑務所で服役している。

雇用主で首謀者の王(ワン)は現在もなお逃亡中である。

掲載写真:プノンペン空港で捕まった麻薬運び屋 Khmer Tiemes

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