方針転換! オミクロン症例の自宅療養を認める 

重要決定は土・日の深夜に発表

ここ2年、カンボジアに在住する日本の方は、カンボジアでは重要決定、方針転換は土・日の夜に決定か発表される。それが国民に伝えられるのはほぼ真夜中の12時前後、翌朝に知るという具合になる。

初確認から2週間で市中感染のオミクロン症例152になったが...

1月20日の公式発表の報道では、カンボジアは現在、オミクロンの473例、輸入351例、市中感染122例を記録しています。20日の一日の感染者は37症例、全てオミクロン症例でその内、市中感染が19症例である。

1月21日の公式発表では503人のオミクロン変異感染患者を登録しています。これらの内市中感染は累計152となった。1月8日にオミクロン株の国内感染=市中感染を確認してから、2週間で累計152症例となった。

これは公式発表の報道ーこの種の報道はKhmer Timesのみが第1報ーの数値が実態を反映しているかどうかは、読者の判断に任せられる。ベトナム、タイと違いカンボジアは中国の統計数値に似ている。

*下の記事を参考に。

カンボジア政府のオミクロン症例に対する明確な方針転換

1月21日夜0:00前後の報道によれば、オミクロンCOVID-19変異型の患者は、自宅でケアと治療サービスを受けることができるようになりました。これは21日夜、フン・セン首相によって特別な音声メッセージで発表された、という。同首相は「オミクロンは世界保健機関によって特定された懸念の最も急速に広がる変異株であることが知られていますが、デルタやアルファほど危険ではない」と説明している。

さらに「オミクロンに感染した外国人の場合、それは彼ら次第であり、ホテルや大使館、または選択した場所で治療を受けることを選択できると彼は述べた。彼らはもう病院に入院する必要はあない。」と述べ、「国内および海外のカンボジア国民は在宅治療を許可されているが、手続きと手続きはデルタおよびアルファの場合と同じである」と付け加えた。入院中の患者は、国籍に関係なく、希望すれば治療や治療のために自宅に移送することができると彼は続けた。

これは、カンボジア政府のオミクロン症例に対する明確な方針転換である。

カンボジアは「<2月20日市中感染事件>の終結宣言」からわずか1か月で当初の「オミクロン症例の隔離政策」を放棄=方針転換を「自宅療養の許容」となった。

来るべきものが来た

本サイトへの訪問者の多くが「来るべきものが来た!」とご理解しているのではないか。昨年の12月初めからオミクロン株の蔓延で苦しんだ隣国タイでは、政府は観光政策を起爆剤とする経済回復策「テスト・アンド・ゴー」方式が12月20日に中断を余儀なくされ、18日漸く「2月から再開」方針を決定した。この方式はワクチン接種の外国人を隔離無し受け入れるというものだが、あくまでこの方式を利用する者は事前予約となっている。その他の入国は依然隔離付きの入国である。

カンボジアもタイに続けとばかりに、11月15日から同様の隔離なし受け入れを事前予約なしに行って、タイの中断を尻目に開放策を現在まで続けている。だが、この2週間は、連日、入国検疫や市中感染でオミクロン症例が続き、明らかに拡大傾向であった。

「自宅療養は許可」は何を意味するか

既に「来るべきものが来た!」とご理解した方は、本サイトで予測したようにオミクロン株感染が追跡困難となれば、医療崩壊を防ぐために「自宅療養の許可」が一つに目安になる、ということをご理解した方である。オミクロン株感染が蔓延すれば、財政的にも医療資源も底をつくのは時間の問題ーその点、カンボジア極端に短い―であった。

日本のコロナ感染ニュースを見ている方にはよく解ることである。日本において在宅医療を認めるようになったのは今年1月に入ってからであるが、既に日本は12月初めから全世界を対象に入国制限を打ち出しており、それでも正月明けから米軍基地のある沖縄、岩口で感染爆発が起こりあれよあれよとばかりに21日には一日当たりの全国の新規感染者が5万人弱に迫った。それでも未だピークを迎えていない。

カンボジアの公式発表の数値を信ずれば、市中感染は2週間で累計152であるが、早や方針転換である。もはや隔離によるー〇オミクロン策(ここがカンボジアは中国と違うーは無理である、という判断に至ったと思われる。財政的にも人的にも医療レベルを維持できないということである。

感染爆発が来るのは時間の問題である

次に来るのは感染爆発の波である。重症化率や死亡率が低いというのは一般的なオミクロン症例の傾向といっても人口の分母は変わらず分子が急増するのがオミクロン株感染の特徴であるから重症数、死亡者数は増加する。そして在カンボジア日本人の方は既に覚悟していらっしゃるように医療レベルは極端に低い、特に患者にとって最も重要な医療技術以上のホスポタリティ―の低さである。

今後カンボジアでは、どんな対策指示が出るかで公式発表の数値があろうとなかろうと凡そ感染状況はわかります。酒類禁止、カラオケやクラブなど密集職業の禁止などでしょう。

コロナ感染経験者(実は在カンボジア日本人にもかなりいる)が解ることは、デルタであろうとオミクロンであろうと、感染すれば心身にどんな影響でるか、は人それぞれであることだ(自称:軽症者の話は気休めしかならない)。想定外の者は絶望するか、パ二来るが、想定内であれば生き残る術があるのは、災害と同じです。

想定内とは、自己責任で最悪を想定すること

想定とは、最悪事態ーオミクロン症例の場合は最悪(例えば、39度の熱、一日中の咳き込み、倦怠感から無気力、結果として食欲不振、寝不足が3日間~1週間など)を想定することです。

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