フンセン首相が<2月20日市中感染事件>の終息を宣言 実に10か月ぶり

<2月20日市中感染事件>、2月8日の中国人男女の隔離ホテル脱走を因とする

フンセン首相は12月20日、カンボジアでの新型コロナウイルス感染の第3波がの終了したことを宣言した。これは「2月20日市中感染事件」と名付けられた。名付けは2月8日に警備員を買収し中国人4人の男女が隔離ホテルから脱走し、それがプノンペンでの市中感染の発生につながり、カンボジア保健省が市中感染者の初めて確認したのが2月20日であった。

なお、フンセン首相の声明では、<2月20日市中感染事件>を第3波と述べているようであるが、Khmer Timesは「<2月20日市中感染事件>の終わり」という見出しで、下の動画を同紙Webサイトにアップしている。

*YouTube動画より

当初、市中感染は異様な想定ー1か月半:感染者の約8割が中国人という事件、  4月半ばから地域社会にコロナ感染が急拡大し、やがてロックダウンを招く

*上の動画は隔離ホテルより脱走する中国人男女の姿、この動画は国内メディアで何度も流され、それ故に反中国感情の高まりを怖れて「環境時報」が荒唐無稽なストーリーを掲載した。

この事件、政府、保健省をはじめ誰れも想定を超えて感染者が急増、全国に拡がった忘れもしない事件となった。

所謂「市中感染」が発生した11月28日事件(第2波)と比べると規模は比較にならないくらいの大事件で、それまで死者0であったカンボジアで新型コロナウイルス感染者の死者は3000人超えるまでになったのは、この<2月20日市中感染事件>からである。

2月20日に初めて上記の中国人脱走事件を原因として拡がった感染者が確認された事件だが、 当初の感染拡大が異様であったのは2月20日ー4月10日まで感染者の実に8割超が中国人コミュニティーや夜遊び場からの感染で感染者の内訳は中国人が圧倒的多数で、次いでベトナム人女性たちであった。ベトナム人女性の感染者の多くは接客業に従事する人々だった。

プノンペンのカラオケやクラブ、カンダール州のカジノ地区、中国人の街と異名をとるシハヌークビルのカジノでのクラスター感染が次々と起こり、閉鎖された。何を焦ったのか、中国の「環境時報(人民日報海外版ーWikipediaより)」はドバイからプラべートジェットでやって来た中国人男女で、欧米(西側)機関が仕組んだのが<4人の中国人脱走>という陰謀論まで載せる始末で、カンボジア政府から在カンボジア中国人までこの陰謀論を信じる者はほとんどいない。

ここに隔離ホテルから<<4人の中国人脱走>を因とする「2月20日市中感染事件」は、実に10か月ぶりに終息宣言に発するに到った。

*下の記事がカンボジア国内で初めて取り上げられた報道よりの本サイトの2月20日付けの記事

実に10か月ぶりに終息宣言が出る

フンセン首相の終息宣言の発表は、カンボジアが10カ月ぶりにCovid-19の死者ゼロを報告した時に行われた。12月20日は事件名付け日にちからちょうど10か月、それに合わせたかのような終息宣言である。

フン・センは12月20日、国民みけの特別な音声演説で、2月20日の発生から過去10か月で、カンボジアは10万件以上のCovid-19症例を記録し、3,005人が死亡したとことに触れ、カンボジアで死者がゼロになり、新たに感染したのはわずか7人であるのは、10か月ぶりです」と述べた。「しかし、首相は、多くの人々がこの病気で命を落としたと言って、これを大きな成功と見なすには至らなかった。」と語った。人口比で言えば、カンボジアの死者3000人は、日本でいうなら2万4000人以上の死者になる。

カンボジアは少なくとも悲劇を回避することができた」と声明で述べた同首相は、「政府が国民のためにより多くのワクチンを調達しようと努力しているので、予防措置を継続して実践するよう」改めて国民に呼びかけた。

掲載画像:Phnom Penh Post 動画:YouTube, Khmer TimesのWebサイトのアップ動画。

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