前年比較の14%だから、事実は入国緩和しても期待外れの結果
地元メディアが「カンボジアは2022年の第1四半期に合計151,680人の外国人観光客を受け入れました。これは昨年の同時期に記録された70,901人の到着から114パーセントの増加」と報じた。
昨年10月半ばに観光、ビジネス客を受け入れるために入国規制を緩和し隔離無し、さらに3月にはワクチン接種者は陰性証明書、到着時のPCR検査を廃止したにも関わらず、前年比でわずかに14%増に過ぎない。コロナ以前から比べたものではなく、コロナ感染で10月まで厳しい入国規制をした前年比だから、事実は期待外れというものである。これは、感染対策よりも収入といった経済対策優先の入国緩和策だが、日本などは「カンボジアに渡航見合わせ」を勧告したり、日本への入国規制でカンボジアは指定国になって3日間の検疫機関が指定する宿泊施設に強制隔離である。要は、カンボジアのコロナ対策やその統計等が全く信頼されていないからである。だから、近場か中国大陸以外の直行便が少ない。国内報道は忖度報道しているが、事実はこのようである。
何度も観測気球のような話題や希望的観測を打ち上げては外れている観光省・観光統計局長:Kong Sopheareakは、「1月から3月の期間に合計86,588人の観光客が東南アジアの国kら飛行機で到着し、前年比で158%増加した」と、先に報道とは嵩上げsた数字を述べた。
「隣国のベトナムがカンボジアへの国際観光客の到着数でトップになり、タイと中国がそれに続いた」、「今年の第1四半期には、首都プノンペンへのフライトが1,012便、シェムリアップ州へのフライトが144便、プレアシアヌク県へのフライトが55便ありました」。
同報道官:Sopheareakは、「国が社会経済活動を完全に再開し、1600万人の人口のほとんどがワクチン接種を受けた後、昨年11月中旬以降、検疫なしで完全にCOVID-19ワクチン接種された旅行者に国境を再開した後、外国人訪問者の数が急増した」と述べたという、これも入国規制が厳しく、つぎつぎと都市部がロックダウン直前の前年比で、聞きようによっては「ものはいいよう」といったもので、カンボジアの政府機関の自画自賛はよくあることであるが、それが本当にカンボジアの再興につながるか、といえば官庁の統計数値ぐらいまともな数値に近づける方が先、依然として入国者がたいして増えないのは、国の信頼度が低いからである。
同報道官は「私たちの検疫なしの方針により、観光客はカンボジアを休暇の主要な目的地と見なすと確信しており、2022年には60万人から70万人の外国人観光客を引き付けることを望んでいます。」と述べるがこれもまた政府方針に追随した決まり文句にすぎない。
一方、国営のアンコールエンタープライズは声明のなかで、王国で最も人気のある観光地であるアンコール考古学公園は、2022年の第1四半期に19,840人の外国人観光客を登録し、前年同期の4,482人から342パーセント増加したと述べた。声明によると、公園は1月から3月の期間のチケット販売から815,575ドルの総収入を獲得しました。これは前年比で340パーセントの増加です。
この発表数値もファクトチェックすれば、そもそも
・アンコール遺跡群チケット購入が必要なのは外国人のみ。
・昨年はシェムリアップ州のロックダウンは長引いた。
つまり、観光客入国が前年比14%増、アンコール遺跡群が340%増、これは在カンボジア外国人も昨年のコロナ禍で各地がロックダウンで外出を控えたからにすぎない。
掲載写真:イメージ プノンペン空港 画像:Khmer Times