この記事を紹介するにあたり、ふと筆者のささやかな体験より、日頃思っていたこと追い出された。諺の「天は二物を与えず」だが、実際は「天は或る者に2物も3物も与え、或る者から2物も3物も奪っている」と言う言葉を先輩から教えられたことがある。確かにそうでなくては、おめでたいストーリーでなく、人の心を打つ映画や文学は、「2物も3物も奪われた人々の悲劇と葛藤である」者が多い。掲載写真の女性が「天が1物以上のものを与えているかどうか」は定かでない。
さてカンボジア農林水産省(MAFF)のニュースリリースによると、ミスグランドジャパン2020のルリサジさんは、日本市場でのカンボジアのカシューナッツの宣伝に貢献した、と発表した。コロナのニュースでうんざりしている人々には清涼剤となるだろう。
今年3月、サジさんはタイで開催されたミス・グランド・インターナショナル2020のページェントでベスト・イン・ナショナル・コスチューム賞を受賞した。
さて農林省のレポートによれば、1月から6月にかけてカンボジアは合計843,243トンのカシューナッツを、主にベトナム、タイ、中国に輸出し、続いて日本、インド、韓国、ラオス、アラブ首長国連邦に輸出したという。最近、カンボジアのカシューナッツは、ベトナム、インド、アフリカよりも風味豊かであると日本人に認識されており、全体として、衛生、生産、技術の使用、栽培、加工の品質は限られていて、これらのマイナス要因により、市場を見つけるのは難しかった。だが、農林水産省ベング・サホン大臣はミス・グランド・ジャパン2020ルリ・サジのおかげで、カンボジアのカシューナッツが日本市場でより人気を博すようになることへの期待を表明した。日本での評価が農林省の期待どおりかどうかはこの種の記事では不明だが、
「日本市場でのカンボジアのカシューナッツの宣伝キャンペーンは、サジさんによって行われた」と同省大臣は述べた。またこの問題に関して、日本政府は、草の根の人間の安全保障プロジェクトに対する無償資金協力の枠組みの下で、コンポントム州のカシューナッツのバリューチェーンを強化するために169,720ドルの無償資金協力を提供している。その結果、6月にはコンポントム県にあるチェイサンボカシューナッツ加工手工芸品から約7.6トンの加工カシューナッツが日本に直送されました。カンボジアのカシュー栽培は、2020年に258,984ヘクタールの面積を有しているという。農林省の発表は日本からの資金提供への感謝に絡めてカシュナッツの売り込み宣伝からの発表である。
*掲載写真「ミス・グランド・インターナショナル2020・ルリサジさん」 画像:Khmer Times