モンドリキリ 興奮する象の群れから農民が逃げる途中、足首を捻挫骨折!
モンドリキリ州の野生保護区で撮影された野生象の群れ

プノン先住民の男性が、先週金曜日にモンドルキリ州センモノロム市で野生の象の群れに遭遇して、逃げる途中に左足首を骨折の怪我した。9日(金)午後1時に、野生の象の群れがロムネア地区の畑作地域に侵入し村人の作物​​を荒らしたという。

ロムネア地区はケオセイマ野生生物保護区の近くで、通報を受けた警察が駆け付けた時、野生象が村人の作物を荒らしている目撃したとのこと。地元警察によると「警察官と、象を観察していた地主と一緒に象を追い払おうとしましが、象が興奮して暴れた為、警察官と地主はなんとか象の追跡から方々に逃ることができた」とのことである。「だが、畑の1つを所有していた村人が逃げる途中で穴に落ち、左足首を骨折し、重傷を負いました」という。地元警察によると怪我した人は、ロムネア区ポウトロム村に住民で先住民族のプノン族の農民:フェウンカリー(21歳)さんと特定している。

 

*野生象の群れから逃げる途中に怪我したフェウンカリー(21歳)さん、

その後象の群れはが同野生生物保護区の森に逃げ込んだという。地元警察の発表によると、毎年乾季には、センモノロム市郊外の池の水を求めて野生の象の群れが毎年この地域に訪れるているとのことである。

地元メディアの報道と写真を見る限り、野生象が直接怪我をさせたものはないようである。写真を見るに捻挫骨折のようだ。野生と人間の正業との両立の難しさを物語っている。象からすれば、畑荒らしだったのか、畑荒らしを恐れた人間の追い出しに興奮したのか、定かではない。また、象が人を襲ったわけではなさそうである。モンドリキリ州はカンボジア東部のベトナム国境に接する地域で、少数民族である先住民の居住する州である。野生象の受難の時期は1965-75年の米軍によるホーチミンルートの盲爆の時期で、多くの野生種と先住民に犠牲者が出た。同州の大部分は丘陵、高原地帯で観光資源として象の飼育で知られている、

モンドリキリ州の位置。

環境省:報道官のNeth Pheaktra氏は、この事件に関連して「ケオセイマ野生生物保護区は、アジア野生の象やその他の希少種の大きな聖域であり、カンボジアの保護地域、特にカルダモン山脈とカンボジア北東部に400頭から600頭の野生の象が生息している」と語った。環境省の報告によれば、カンボジアには約71頭の国内象が確認されている。

掲載写真:事件のあったモンドルキリ州センモノロム市ロムネア区の森 画像: KHMER TIMESより

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