ポイペトでの国境を越えた出入国スタンプの手数料請求に停止命令

サー・ケン副首相兼内務大臣は、「カンボジアとタイの国境を越えるカンボジア人からスタンプを押してお金を取るのをやめるよう命令を出した」、常識的に自国民から出入国で料金を徴収することは考えられない。

要はカンボジアの官公庁がよくやる国家による国民への「タカリ」である。こうしたことも、内務大臣自らが直接指示を出さなけれ止まらないのが、カンボジアの腐敗というもので、個人の悪行というものではなく官公庁ぐるみの集金システム化である。これは、カンボジア人に限らず、在住外国人にもタカリ・システムがあり得る。身近なところでは隙あらばいちゃもんをつけ、お金を請求するプノンペン郵便局の請求例である。「権利の上に眠る者は法はこれを保護せず」ですから、説明を求めたり、簡単にお金で解決しないことが肝要である。

直ちに7月9日、バンテアイ・メンチェイ州のメンチュルン副知事とキート・ハル・ポイペト市知事およびポイペト国際ゲートの入国管理警察がポイペト国際ゲートを訪問したという。

同副知事:メンチュルオン氏は、バンテアイ・メンチェイ県知事オウム・ラート氏の指導の下、サー・ケン氏の命令に従うため、タイのロン・クルー市場で販売する人々と貿易業者の作業調整を視察したと述べた。

同氏は、「サー・ケン氏は、人々の出入りを容易にし、タイのロン・クルー市場のトレーダーらが出入りできるようにするため、今後はカンボジアとタイの国境カードへのスタンプの押印と金銭の受け取りを停止するよう命じた」、「(人々は)お金を使い果たすことなく、簡単に人々の収入に影響を与えることができます。」と述べたが、何か白々しい発言である。

同副知事メンチュルオン氏は、内務大臣:サー・ケンの命令を受けて検査し、業者に情報を求めた結果、今後定期的に出入りするカンボジア・タイ国境カードにはスタンプが押されておらず、テーブルの下で非公式にサービス請求が行われていないことを確認した。

副知事の答え自体が漫画のような答え、内務大臣の指示に正対しているとは思えず、なんら悪びれてはいないのである。時間がすぎれば、タカリは復活するであろう。問題は出入国管理の問題ではなく、違法な料金徴収であり、入国管理の公務員は給与を得ている仕事で、そこに余得はないというのが普通のことである。

掲載写真:フレッシュニュース

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