「私たちは飢えている」と手作り段ボール紙を持って封鎖線に集まる
29日の午後7時頃、ミィエンチェイ地区のスティエン・ミーンチェイIIの住民数百人もの人々が封鎖バリケードのある交差点に集まり、当局からの食糧供給を要求した。集まった住民の多くが工場労働者である人々は、「私たちは飢えている」などの段ボールのフレーズを表示し、2週間以上封鎖された後、当局に即時食料を与えるように要求したという。「他の人々は政府から食べ物を手に入れた」「なぜ私たちは何も持っていないのか?」と口々に訴えたという。
住民は「即時食料援助を約束するまで解散しない」と抗議
抗議する人々は、解決策に達するまで解散することを拒否し留まった。直ちにMeanchey地区副地区長Dy Rath Kemrinを含む地区当局者が、集まった人々を説得するために駆け付け、「私たちはあなたを助けます、だが今はあなた方は解散しなければならない、さもなければあなたはCOVID-19に感染する危険があります」と人々にマイクで説得した。また「現在、皆様にご苦労をおかけしておるがコロナ感染予防のため、ご理解をお願い申し上げる。」と同氏は抗議者たちに丁寧に説得し、食料援助を約束し、抗議に集まった住民ら解散を求め、帰宅を促した。最終的には同氏は「当局が彼らに救援物資を持ってくることができるように食糧を必要とする人々のために地域を調査するよう当局に命じる」と約束し、住民は解散した。
4月暑さ、耐え難い規制を耐えてきた人々の自然発生的な抗議行動
既にロックダウンから2週間が過ぎ、さらに1週間の延長が決まったプノンペン都であるが、特に外出規制が厳しいレッドゾーンの住民は耐え難い日々を耐えてきた。自宅敷地内でも運動禁止、という処置はそれを経験することがどれほど大変か、さらに買物にも出られないという。
4月の猛暑の日々、工場労働者たちは、1部屋の数人が寝起きする生活でよくて扇風機である。それに気晴らしでも外に出るな、テレビやSNSでは大々的な食糧支援が行われている映像を見せられ、一方で見捨てられたような日々、実に耐え難いものであったろう。今晩の抗議行動は自然発生的に起こったようで、段ボールの文字での抗議や封鎖バリケードの前に集まる人々は女性たちが多い。当局が即時の対応や策を怠れば、レッドゾーン内の住民の連鎖的な抗議行動につながりかねない。