フンセン首相は7日の音声メッセージで「プノンペン検疫センターで治療中の新型コロナ感染者を旧グレートデューク・ホテルに移送するよう当局に命じた」という。
フンセン氏は音声メッセージの中で、プノンペン検疫センターで感染者を治療していること知り、「心配でショックを受けた」と述べた。この措置は当然と言えば当然のことで、検疫センターと患者の治療の分離であり、そこで新たな感染が拡がる懸念がある。さらに中国人が多数を占める患者の扱いに対する外聞もあるということであろう。
「こんなことまで言わなきゃならないのか」という同首相の嘆きが聞こえてきそうなメッセージである。これもアジア的家父長制のなせる業なのか。
同首相はまた、カンボジア王国軍の副司令官であり、検疫センターの安全と秩序の管理に関する小委員会の委員長であるフン・マネ中尉に、グレートデュークホテルを治療センターとして設立するよう命じたという。
*掲載写真:プノンペンの毛沢東通りに面する旧グレートデューク・ホテル ここが新たに治療センターになった。 画像:Khmer Timesより。