シェムリアップで公共電気バス運行の試行を完了 次は全国の都市交通に

カンボジアで温室効果ガスを削減し、スマートシティをつくる取り組みの一環として、シェムリアップでの公共電気バスの試行が成功した後、カンボジア全土の都市で運行される予定です。

*シェムリアップのアンコール遺跡群観光に遺跡群の管理・保全機構(アプサラ機構)が既に10年以上前に電気バス運行を導入しようとしたが、その時はトゥクトゥクやバイクタクシーの運転手組合から強い反対があり、導入を断念した経緯がある。

このプロジェクトは、金曜日にサン・チャントール運輸大臣とグローバル・グリーン・グロース・インスティテュート(GGGI)のゼネラルディレクターであるフランク・ライスバーマンとの会合で開始された。

ライスバーマン氏によると、このプロジェクトは CO2 排出量を削減し、バスの乗客に快適さと安全性を提供するスマートなデジタル公共交通システムを構築するのに役立つと述べていた。

同GGGIは、最新の電気バスを使用して対象都市で質の高い効率的な運行を提供する公共交通機関に関連する詳細かつ正確な実現可能性調査を既に完了した、と説明した。電気バスを使用した公共交通サービスの管理と運営に関する国家戦略では、シェムリアップが試行のモデル都市として選ばれ、それが成功したことが証明されたという。

一方、チャントール氏は、シェムリアップでの成功を受けて、全国の都市や地方が電気バスサービスを開始すると述べた。

上記のプロジェクトでは、持続可能な環境の観点から、政府と協力し、グリーン成長の理論に関連するさまざまな側面を研究し、国の経済成長を促進することが重要であるという。

同氏は、「私たちは利害関係者と民間部門に対し、より良い環境のために電気自動車プロジェクトの実施を増やし、わが国での排出量を削減するよう強く求めます」と述べた。

なお、公共事業運輸省の報告によると、今年 1 月末までに登録された電気自動車は 794 台で、うち 408 台が乗用車、355 台が三輪車、31 台がオートバイでした。

掲載写真:Khmer Times

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