シェムリアップ 日本の支援で 新しい浄水場が稼働中

JICA による水道局とのプロジェクトは、カンボジアの人々に利益をもたらしている。

シェムリアップ州には、世界有数の観光名所であるアンコール ワット世界遺産があり、観光開発のチャンスを最大限に活かすためには、安定した水の供給が不可欠です。日本のJICAを通じたシェムリアップ州水道局と協力支援は、1993年にカンボジア政府から日本政府に「アンコール・シェムリアップ地域統合計画」に関する調査依頼をきっかけに始まりました。

同計画に基づき、日本は実行可能性調査の実施を支援し、シェムリアップ国際空港近くの水処理施設建設に対する「無償資金協力」を約束した。同計画は、2006年に完成し、地下水を水源とし、浄水能力8,000㎥/日となっています。操業開始後は、水生産量が1,378㎥/日から9,156㎥/日まで増加し、24時間安定供給が可能になりました。きれいな水への安定したアクセスは、水を媒介とする病気の減少に貢献し、家庭で水を汲む必要性を減らしました。現在、水処理プラントはシェムリアップ市北西部の需要に対応しています。

第二期、日本のシェムリアップの水道支援プロジェクトが完了

やがてシェムリアップ州における水需要の急増に対応し、新たな大規模な浄水場の必要性が生まれました。

そこでJICAは、シェムリアップ水道局と協力して、2009年から2011年にかけて新しい水道システムの実現可能性調査を実施しました。

第二期プロジェクトの範囲は以下のとおりです。

• トンレサップ湖への 2.5km の開水路を備えた 66,000 ㎥/日の容量を持つ取水施設の建設。全長259kmのシェムリアップ市全域に、19kmの送水パイプと29kmの処理済み送水本管配水パイプラインを設置する。

・トンレサップ湖の地表水を水源として利用し、処理能力60,000㎥/日の浄水場施設を建設。SACADA を含む管理および制御システム、ならびに電気、機械設備の設置。

3回にわたる総額165億7,800万円の円借款により、新浄水場の建設は2023年5月に完成しました。

新しい処理施設により、住民も観光客も同様に清潔で安全な水への完全なアクセスが可能になります。

JICAは、持続可能な観光産業を促進し、同州の農業・水・環境課による地域の人々の健康を改善するために、シェムリアップにおける水供給に関するさらなる協力を模索しています。

掲載写真:シェムリアップの新浄水場の開所式  Phnom Penh Post

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