フィリピン政府は、カンボジアで代理母として募集されたフィリピン人女性13人が帰国できるよう尽力している。
「カンボジアから13人の代理母が帰国する予定であるという報告を受けて、外務省はこれを可能にするために全力を尽くし続けることを明言したい」とフィリピン外務省は述べ、カンボジア側もフィリピンと連携して帰国に向け助力している。
「プノンペン駐在のフィリピン大使館は、この件に関してカンボジア当局と引き続き調整を行っている」とフィリピン側は説明している。
カンボジアの代理出産禁止法に違反したとして有罪判決を受けたフィリピン人女性13人は、オンラインで募集され、カンボジアでの代理母として報じられた事件である。
カンボジア駐在フィリピン大使:フレリダ・アン・カミーユ・マヨ氏は、「女性たちは代理出産サービスを提供するフィリピンの代理店によって募集された」と述べた。
フィリピン大使館によれば、フィリピン人女性を募集した代理店は、彼女たちにサービス料として1万ドルを約束したという。
だが、彼女らはカンボジアの代理出産禁止法に違反したため、13人の女性は懲役4年の刑を宣告されたが、最終的に刑期は2年に短縮され、言わば強制送還の形で帰国することになった。
代理出産は、法的に子どもの人身売買として取り扱う国が多く、カンボジアでは禁止されている。この種の代理出産だが、顧客の多くは欧米系であり、また性不同一のカップルがカンボジアで子どもを買い求める裏ビジネスが影で続いているという。
掲載写真:カンボジア入国管理局の提供