オンライン就職詐欺、ベトナム、台湾、香港、マカオ、インドネシア警察動く

人身売買業者:3人のボスを擁する中国系マフィア組織に関連

底なしのオンライン詐欺にまつわる犯罪、被害者の各国に拡大

台湾メディアの報道によれば、人身売買業者の多くは「有名な 3 人組」(中国人マフィア組織のボス、具体的な組織名、人名は不明。有名というのだから台湾警察は組織、ボス名を特定しているのだろう)と関係があり、主にSNS(多くfacebook)を介してアジアの若者をターゲットにし、カンボジア、タイ、ミャンマー、ラオスなどの国で高給の仕事や宿泊施設を提供すると約束している。

応募した若者たちがカンボジアに到着すると、パスポートが盗まれ、別の組織に売られたり、違法な電話や Web 詐欺に従事する施設で働かされたりする例が相次いでいるという。

*下の記事をご参照ください。

台湾当局は、何百人もの台湾人が、意図に反して拘束され、東南アジアの人身売買組織によって電気通信詐欺ネットワークで働かされている無数の捕われている、と報告している。

台湾、中国、香港、マカオ、ベトナムの警察は、自国民を救出し、人身売買組織を解体するための大規模な作戦を開始した。一方で発生源の中国は、カンボジアの公安部門の職員を送り込み、カンボジア公安部門と協力操作しているが、中国メディアもそれに追随するKhmer Timesもこうした問題を材料に台湾政府批判を展開するといったお門違いの対応で、かならずしも中国マフィアとその手先となっているカンボジア人の捜索に協力関係がしっくりいっていないことが政府広報の役割を担うKhmer Timesからも読み取れる。

このオンライン就職詐欺は、最初は昨年、現地で奴隷施設として知られる中国化著しいシハヌークビルの中国人労働者を対象とした「チャイナ・プロジェクト事件」と知られ、その後タイ人の若者が対象となり、次にマレーシア、インドネシアと拡がり、東南アジアから香港、台湾に被害者が拡大したものである。

*下記の記事をご参照ください。

台湾メディアによれば、台湾当局は、5,000 人以上の自国民がカンボジアに行き、二度と戻ってこないと主張している。被害者はもっと多くの人が巻き込まれていると主張している、台湾警察は少なくとも 370 人が自分の意思に反して拘束されていることを確認した、と述べた。その内46 人が台湾に戻ってている。

救出困難な背景にカンボジア警察の能力と腐敗がある

被害者の中には、強制的に契約書に署名させられたと主張する人もいれば、虐待され、レイプされ、食べ物や水を拒否され、定期的に脅迫されたと主張する人もいます。カンボジアでは、「効果のない法執行機関と汚職が救助を困難にしたり妨げたりしている」と報告書は述べている。加害組織の犯人には台湾人、中国人、タイ人、カンボジア人が含まれていると伝えた。

ベトナム警察 カンボジアからの不法移民の救出が困難に直面

ベトナム警察は「数千人のベトナム人が搾取されるためにカンボジアに密輸された可能性があり、彼らの救出は困難」と述べた、ベトナム国内メディア:EVN エクスプレスが伝えた。

22日、ベトナム公安省:コン・ゴック・オアン大佐は、「ほとんどの不法移民労働者は<高給の簡単な仕事>を約束され、カジノやその他の生産施設に連れて行かれ、投獄に似た環境で働かなければならない」と述べた。「お金や法律の知識がなければ、10 代の若者を含む多くの不法就労者は、自力で逃げるのが難しい」、「当局は、何千人もの人々が搾取されるためにカンボジアに密入国した可能性があり、信じられないほど過酷な労働環境で働かされ、合意されていない給与が支払われた可能性がある」説明している。ほとんどの事件は国境を越えたカンボジアで起こっており、救助活動も困難です。施設もジャングルの奥深くに隠されており、しばしば生産ポイントになりすます。部外者が内部で実際に何が起こっているかを知る方法はなく、当局も情報を確認するのが難しい」と感じているという。

台湾当局と指摘と同じ困難さがカンボジアにある、ということである。ベトナムもまた、中国、カンボジア同様にメディアは国家の言論統制下にあることは周知のことです。

同氏によると、ベトナム政府とカンボジア政府は、人身売買と戦うための二国間協定にすでに署名しており、カンボジア当局は、ベトナム側の協力を得て、事件に関する捜索、情報の検証、文書の提供を行っている。

ベトナム警察、カンボジアの4つの人身売買組織を特定

ベトナム警察は、先週カンボジアのカジノから逃亡したベトナム人 42 人の密輸に関与した 4 つの人身売買組織を特定したという。「これらの組織は多くの地域で活動しており、カンボジアの共犯者と協力して、ベトナム人を不法労働者としてカジノに連れてきている」とアンザン省警察署長:ディン・ヴァン・ノイ大佐は23日にのべている。

かつては中国からのベトナム、ラオスを通じてカンボジアに到る人身売買の密出国ルートでの労働者確保が盛んであった。中国のゼロ・コロナ政策による中国人の出国制限の厳格化で、今やSNSを駆使したオンライン就職詐欺による人集めとなったようである。また、カンボジアのカジノ(カジノなんて組織犯罪温床であることは、カンボジアに限らないが)とは、先に共同通信の記事のように経営組織中国マフィアであるから、容易にオンライン詐欺や麻薬反税の拠点となる。

カンボジア当局は、ベトナムのアンジャン警察およびその他の関連当局と協力して手続きを完了し、外交ルートを通じて他の11人のベトナム人を帰国させている。

カンボジア警察、ベトナム人42人のが脱走のカジノ中国人経営者を逮捕

大量脱走のあったカンボジアのカジノ

カンボジア当局はまた、42 人のベトナム人が逃亡したカジノを所有する中国人を逮捕した。中国人は労働者を搾取したことを認めた。合計40人が成功したが、そのうちの1人である16歳の少年は水に流され、もう1人はカジノの警備員によって奪還された. 40 人のうち 5 人が女性で残りが男性です。

24日のカンボジア国内報道によれば、カンダル州コ トム地区ゴールデン フェニックス エンターテイメント カジノでの強制労働から逃れたベトナム人 40 人の事件に関連して、カジノの中国人経営者が捜査が拘束され、ベトナム人 2 人がベトナムのアンザン省警察に逮捕されている。カンボジア入国管理局:ケオ・バンタン将軍は23日、カジノの中国人経営者が拘束され、捜査が進んでいると述べている。

インドネシア シハヌークビルへの出稼ぎ労働者の出国を阻止

インドネシア警察は、インドネシアのクアラナム国際空港からシアヌークビルへのチャーター便で 212 人のインドネシア人出稼ぎ労働者を運ぼうとした企を阻止した。インドネシア国家警察による追跡調査によって、2便で 215 人のインドネシア人労働者を運ぶための2 つのチャーター便が、労働者をシアヌークビルに連れて行くために予約されていたことが明らかになったという。

在カンボジア・インドネシア大使館の声明によると、23日、212人のインドネシア人は移民労働者として適切な書類を持っておらず、採用担当者による手続きのないメカニズムを通じて採用されたものである、と説明している。

先にインドネシア労働者たちが 8 月 5、6、8 日に少人数のグループでカンボジアに向け出発し、202 人の労働者が、両国の協力で救出され、8月22日にチャーター便で帰国している。

同大使館はその声明で「インドネシア人はまた、カンボジアへの不法移民労働者の流入を積極的に防止または阻止することを約束する」と述べている。また同声明によると、大使館はインドネシア当局と協力して、インドネシアに拠点を置くオンライン就職詐欺のリクルーターを捕まえているという。

また、さらに別のカンボジアのシアヌークビルで活動している犯罪シンジケートから救出された後、8月初めには 241 人のインドネシア人労働者をインドネシアに送還されている。インドネシア大使館の声明によると、救助された 241 人の労働者のほとんどはシアヌークビルにある 1 つの会社の手中にあった、という。労働者の証言によると、彼らは会社にいる間にオンライン詐欺を行うことを余儀なくされましたという。

各国の治安機関がオンライン就職詐欺による犯罪加担の被害者の救出や人身売買組織の摘発に乗り出す中、カンボジアの治安機関も尻を叩かれている感がある。

掲載画像:Khmer Timesより。

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