世界保健機関 (WHO) は、「カンボジアでの 2 人の人へのウイルス感染が検出された確認されたが、カンボジアでの鳥インフルエンザ A (H5N1) による人から人への感染リスクは低いままである」と、26日(日)の遅い時間帯の声明で述べた。
同声明は、カンボジアで2014年以来初めて鳥インフルエンザA型H5N1による2人のヒト感染を確認し、一人が死亡したことを受けて後、声明に次ぐ2度目の声明となる。
カンボジア当局の検査によると、「死亡した少女と濃厚接触した他の11人は、H5N1ウイルスの検査で陰性だった」と同声明は述べている。「人へのH5N1感染例のほとんどは、感染した生きた鳥や死んだ鳥、またはH5N1ウイルスに汚染された環境との密接な接触に関連している」と付け加えている。だが、「人から人への感染は確認されていない」という。
「これまでの証拠(エビデンス)に基づくと、ウイルスは人に簡単には感染せず、人から人へと広がることは稀である」、また「これまでに入手可能な情報に基づいて、WHOは、このウイルスが一般の人々にもたらすリスクは現段階では低いと評価している。」と声明に述べている。
だが、依然としてカンボジアの状況をWHOは注視している。
WHO、カンボジアにH5N1ワクチン3,000回分を提供
カンボジアは27日(月)、世界保健機構(WHO)から鳥インフルエンザ・ワクチン3,000回分を受け取った。
カンボジアが 鳥インフルエンザA型H5N1 の症例を発見した後、WHO は医療支援提供を決めた。
保健省・ユーク・サンバス国務長官は、鳥インフルエンザ・ワクチンが保健省の感染症局によって受領されたことを地元メディアに発表した。同国務長官は、ワクチンを新規感染発生地域のプレイベン州シトール・カンダル地区など、鳥インフルエンザの症例を疑われる自治区に配布され、鳥に投与する必要がある、と説明している。
また同国務長官は、 「プレイベン州の鳥インフルエンザの事例を保健省が注意深く監視してれいるが、状況が脅威となるレベルではないと確認している」と述べた。
掲載写真:Khmer Times他