カンボジア国家エイズ庁(NAA)・議長:イエン・ムーリー大臣は、8日(木)¥にプノンペンホテルで行われた、カンボジアにおけるHIVとエイズへの対応状況に関するメディア団体とのワークショップで、「カンボジアが2025年から2030年の間に1日当たりの新規HIV感染率を1人減らすのは困難かもしれない」と述べた。
同氏は、同NAAの計画によれば、カンボジアは2025年から2030年にかけて、新規HIV感染率を年間200人から250人、つまり1日1人未満に減らすことに取り組んでいるが、現在、新規HIV感染者は年間約1,200人で、1日3人以上となっている」という高い感染率の推移を述べた。
同氏は、「COVID-19の流行以前は、HIVの新規感染者数は年間約800人で減少傾向にあった」と指摘した。だが、「COVID-19が発生した際、カンボジアのエイズ流行は終息したと人々が考え、パートナーとの性行為の際にコンドームの使用を怠ったため、新規HIV感染率が年間1,400人、つまり1日あたり約4人にまで跳ね上がった」と付け加えた。
NAA事務局長:チム・キンダレス博士は最近、「国内メディアにHIV/AIDSに感染している人、またはHIV感染の疑いがある人は、政府が提供する無料の医療サービスを受けられるように、全国の25の都市と県にある州の保健センターでHIV検査を受け、健康平等カードに登録しなければならない」と語った。同博士によれば、「コンドームの100%使用を呼びかけ、NAAの報告によればカンボジアには7万6000人がエイズに感染しても生きている」と強調した。
また、「そのうち約6万5000人の被害者は無償で医療を受けましたが、HIV/エイズ感染の疑いがある1万2000人以上は感染に気付かず、治療を受けていません」と付け加えた。
なお同博士は、「HIV/AIDS感染者の52%以上が政府から健康平等カードまたはID貧困者カードを受け取っている」と述べた。
依然としてカンボジアでは、エイズ感染のリスクがあること忘れてはいけない。
掲載写真:国家エイズ庁大臣 エイズ庁提供