ASEAN 議長国であるカンボジアは昨日、ミャンマーに対し、これ以上囚人を処刑しないよう警告した。
東南アジア諸国連合 (ASEAN) の外相は、プノンペンでの会談で、ミャンマーで拡大する危機に対処する方法について話し合っている。
昨年の軍事クーデターの後、10か国の地域ブロックは、これまでのところ実りのないミャンマーへの平和を国に回復するための努力を進めてきたが、軍事政権の妨害に対する怒りがASEAN諸国で高まっている。ミャンマーは先月、4 人の囚人を処刑した。ASEAN 加盟国は、ミャンマーの紛争に関する EU の「5 項目合意」計画が進展していないことにさらに不満を嵩じさせた。
カンボジアのフン・セン首相は、外相会合を開いた際、「さらに多くの囚人が処刑される場合、ASEAN の 5 項目のコンセンサスに対する私たちの役割を再考せざるを得なくなるだろう」と述べた。
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フン・セン首相は、「政治的対話、平和、和解のために死刑判決を再考するよう私や他の人々から訴えられたにもかかわらず、ブロックはこれらの野党活動家の処刑に失望し、混乱している」と述べざるを得なくなった。
ミャンマー軍事政権、ASEANや議長国カンボジアに対し敬意がない
ミャンマーの軍事政権に強硬な姿勢を示す取り組みを主導してきたマレーシアは、「記者団に対し、11 月の ASEAN 首脳会議の前に進展がなければならない」と語った。
マレーシアのダトゥク・セリ・サイフディン・アブドラ外相は、「進展がなければ、首脳は11月の会合で難しい質問をしなければならないだろう」と述べ、「ミャンマーをASEAN地域ブロックから除外することは議題から外れたわけではない」と付け加えた。
同外相からはまた、「フン・セン首相からの個人的な外交訪問での訴えにもかかわらず行われたミャンマーの反軍部派の処刑は、<平手打ち>に似ている」と述べた。
確かにカンボジアの突出したミャンマー軍事政権への融和的姿勢や中国の露骨な接近という外相訪問も<平手打ち>に等しい対応であった。まさに公然と面に泥を塗られたのである。ミャンマーの国民感情は中国に対する反感が高まっており、カンボジアへの比ではない。
「彼らは5カ条のコンセンサスを嘲笑している。ASEANの指導者たちへの敬意はなく、ASEAN議長国への敬意もない」と同氏は記者団に語った。