カンボジア 当初目標とした1000万人のうち90%の予防接種に近づく、と報道

誇大報道の見出しだが、確かにワクチン接種は進んでいる

カンボジアでは、2月1日以降、COVID-19に対する全国的なワクチン接種が開始され、8月13日金曜日までにCOVID-19とその亜種に対して最大8,749,906のワクチン接種に成功しています。週の終わりまでに90%を超えると予想されており、過去数週間の1週間の目標である100万回の線量を確実に維持している。

と、上記の記事は政府系報道紙の内容だが、報道姿勢そのものが、ほぼ誇張と自画自賛記事である。完了とは、ワクチンに関して言えば2回接種である。現にワクチンカードには2回の記録箇所があり、2回接種しなければ、カード自体が効力を持たない。それでも中国製とは言え、プノンペンに住むカンボジア人や在プノンペン日本人は幸せである。

陰謀論や「インフル」程度の野卑な論議は影を潜めた

インド変異種デルタ型の蔓延でさすがに陰謀論やコロナなんて「インフル」のようなもの、若い者はたいしたことはない、といた居酒屋談議もその多くが主義を「転向」してワクチン接種した者が多い。

日本でも50歳以上で陰謀論やインフル論も数%で、さすがに「大卒者」には少ない。銀行ローンの奨学金で「なんちゃって大学」の金もうけの餌食なんていうのは40歳以下の私立大卒生卒である。

さて、地元報道であるが、「90%のワクチン接種に近づく」という見出しの記事の最下段に

全体として、割合に関しては、カンボジアは人口の82%以上に少なくとも1回のワクチン接種を行っていますが、1600万人以上の総人口と比較すると、すでに少なくとも1回接種されている割合は54.69パーセント。」と言い訳のような記述。実は、プノンペン、シハヌークビル以外はワクチン接種はまだまだである。

12歳から17歳までの50万人近くの子供たちにワクチンを接種

同じ地元報道の紙面に「12歳から17歳までの50万人近くの子供たちにワクチンを接種」という記事がある。これも事実を述べておこう。最も早く接種が始まったプノンペン都、8月1日ー14日が接種キャンペーン期間である。当初、14地区で接種会場が設けられた。都心部のボンケンコン地区だから早いであろうと8月3日に15歳の子が親子連れで接種会場に言ってみた。そこにいた警官(行政機構は全て警察管轄)、「まだだ。始まったら連絡する」と言われ、連絡に来たのは12日、書類を渡され、案にお金の要求。5㌦払ってようやくボンケンコン地区から離れたダムコー市場近くの接種会場へ。同じ学校で地区は違うが1日に接種する子、11日になる子、その間に接種した子、これが接種の現実である。

ちなみに2回目の接種は同じ場所で9月1日である。報道は参考資料に過ぎない。

それでも「早く接種を完了しろ」と全国の村々までに東京の官庁から直接電話で催促しながら、途中で在庫がないと言われる日本よりはマシである。その在庫量は、4月に河野大臣は解っていたのだから英語が喋れるのは「道具としての英語」であって、別に知性(インテリジェンス)とは無縁であることの証左。人柄は、知性を示すものじゃない。知性は判断力の基礎である。

昔からペラペラと鉋屑にようにしゃべる奴、「巧言令色すくなし仁」である。

 

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