7月16日夕、在カンボジア日本大使館から在留日本人に注意喚起のメールが配信されてました。
下記が配信メールですが、そこにはいくつか容易ならぬことが書かれています。既に注意深い方はご存じだと思いますが、懸念したことが裏付けれたかなような内容です。
ご熟読ください。
「カンボジアでは,2月20日コミュニティ事案の発生以降,これまでに保健省発表で6万人を超える新型コロナウイルスの市中感染者が確認されており,特に6月以降は1日の新規感染者数が連日1000名近くで推移するなど予断を許さない状況が続いています。
当館では,保健省の発表を基にカンボジアの感染状況を毎日領事メールでお知らせしておりますが,別途各州が発表している感染者の合計数(プノンペン都やシハヌークビル州などは発表を控えているため,これら地域の感染者数は含まれません)が保健省発表の国内感染者数を上回ることもあり,実際には保健省が発表している以上に国内の感染状況が悪化している可能性もあります。
また,カンボジアの近隣国(タイ,ベトナム,インドネシア等)で猛威を振るっているデルタ株のカンボジア国内における感染状況については,これまでオッドーミエンチェイ州及びバンテアイミエンチェイ州においてタイから入国して陽性と判明した方のうち計24例が確認されたとの発表がありますが,カンボジアのデルタ株解析母数や最近の輸入症例数(=国境での検査で判明した件数)の推移を踏まえると,遠くない将来カンボジア国内で感染力の強いデルタ株の市中感染が広がる可能性も排除できない状況です。
デルタ株については,日本政府も水際対策に力を入れており,デルタ株の流行が確認された国からの入国者は国籍を問わず日本政府が指定する隔離施設において入国後一定期間(期間は各国における流行状況によって最大10日間)の隔離が求められることとなっています(現時点でカンボジアはデルタ株流行国とはされていません)。係る措置は邦人の皆様の帰国にも影響が出るものであり,当館としてもデルタ株の感染について注視しているところです。
既に累次の領事メールでお伝えしているとおり,現在,日本政府はカンボジアに対して感染症危険情報レベル3「渡航は止めてください」(渡航中止勧告)を発出しております。
先の領事メールにおいて,当地の医療状況が逼迫しており陽性と判断された場合には厳しい環境に置かれることとなる旨注意喚起したところです。これに加えて上記のとおり,当地での感染状況の実態が不透明で一般に認識されているより悪化している可能性があり,またそれにより今後の当地での邦人の皆様の生活や帰国日程に予期せず影響が出かねない状況です。ついては,当地滞在中の邦人の皆様におかれましては,各種情報収集に努め,帰国も選択肢に入れたうえで,当地での滞在の継続の是非につきご検討ください。
引き続き当地に滞在予定の在留邦人の方は,感染のリスクを抑えるため,外出の際はマスクを着用しソーシャルディスタンスを維持し,消毒を繰り返し行うなど,今一度基本的な予防策を徹底してください。
また,カンボジアへの短期渡航を検討されている方は,渡航を止めていただきますよう,お願いいたします。」
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在カンボジア日本国大使館 領事班
TEL: 023-217-161
URL: https://www.kh.emb-japan.go.jp
e-mail: consular.jpn@pp.mofa.go.jp
以上ですが、現在なお、留まっている在カンボジア日本人の皆さんにとって特に重要なところは、
① カンボジア保健省の発表以上の感染状況が悪化している。
② 近い将来デルタ株による感染蔓延が必至である。
③ 帰国も選択肢に入れたうえで,当地での滞在の継続の是非につきご検討ください。
以上ですが、ワクチンを接種したから安心だと思っているのはカンボジア人ですが、種々の情報を精査するに中国製ワクチンについては、感染防御率が低く、また重症化を防ぐについては明確には言えません。タイやインドネシアなど中国製ワクチン接種者の感染が相次ぎ、混合ワクチン接種が検討されています。
こうしたニュースも考慮に入れて、十分行動にご留意ください。
カンボジアのメディアは政府系メディアでさえ、ここ数日、保健省の発表姿勢に不信感を記事にするといったことが起こっており、昨日、ようやく保健省からデルタ株の確認数が出てきましたが、その数字が従来の発表と一致しない、という奇妙な、そして上記のメールが指摘しているような例もあります。