カンボジア保健省が5月1日~3日に発表した4月30日~5月2日の新規感染者の確定数です。
保健省の発表
【5月1日発表】4月30日分の確定数
<2月20日市中感染事件>関連 の新規感染者387人
プノンペン都:331人。シェムリアップ州:1人。スバイリエン州:1人。タケオ州:2人。コンポンチャム州:2人。コンポンスプー州:3人。カンダール州:4人。プレイベーン州:8人。バンテアイミエンチェイ州:35人
◇入国検疫1人。カンボジア人 1人(29歳 女性)(4月29日にタイからカンボジアへ入国の出稼ぎ労働者)
総計380人
<同事件>で累計13167人。 カンボジアでの塁計総数13790人。
【5月2日発表】5月1日分の確定数
<2月20日市中感染事件>関連 の新規感染者728人
プノンペン都:452人。カンダール州:107人。プレアシハヌークビル州:124人。カンポット州:1人。タケオ州:11人。プレイベーン州:6人。コンポンチャム州:4人。トゥボーンクモム州:5人。ストゥントレン州:1人。ポーサット州:1人。コンポントム州:14人。シェムリアップ州:2人。
◇入国検疫2人
2人(国籍、年齢及び入国日発表なし)
総計730人
<同事件>で累計13895人 カンボジアでの累計総数14520人
【5月3日発表】5月2日分の確定数
<2月20日市中感染事件>関連 の新規感染者 841人
プノンペン都:525人。カンダール州:33人。コンポンスプー州:6人。プレアシハヌークビル州:62人。タケオ州:9人。プレイベーン州:1人。コンポンチャム州:21人。トゥボーンクモム州:9人。コンポントム州:15人。シェムリアップ州:7人。バンテアイミエンチェイ州:153人
総計841人
<同事件>で累計14736人。カンボジアでの累計総数15361人 死者106人。
2日夜、突然発表されたフンセン首相の「プノンペン都、カンダル市のロックダウン解除」ですが、<2月20日市中感染事件>で3日間の新規感染者が計1948人、一日平均では649.3人となる。かなり高い感染率であることに変わりない。また、3日間のプノンペン都だけで計1308人、一日平均では436人となる。プノンペン都に続き在カンボジア日本人の多いシェムリアップでは3日間で計10人、一日平均では3.3人となる。今、異常に増えている感染爆発ポイペトは、3日間で188人に達している。
新型コロナウイルス感染は人口密度に比例しているというのは、昨年早くから出てきた科学的事実(エビデンス)である。筆者は常に感染状況を日本と比較すると、かなり状況の推移が解る。
人口比では日本はカンボジアの約8倍、それゆえ、5月2日<2月20日市中感染事件>関連 の新規感染者 841人は、日本なら5726人になる。
これがプノンペン525人 人口比では東京都はプノンペン都の約5.5倍、それゆえ5月2日の新規感染者525人は東京都だと2878人となる。日々のニュースでカンボジアと日本での感染者数の確認を比較すると、自分の置かれている位置の状況がよくわかる。
フンセン首相がロックダウン解除と言ったのは政治的判断(それは、菅首相の言う「総合的、俯瞰的な判断」というものだろう。)であるが、実際にプノンペン都で暮らすの生活に直接の変化や影響を与えるのは、政府の判断をどう具体的に実施するかは地元自治体の長である。当然、上記の数字を見ている。公式記録の数値だから「数字は(数値上)嘘をつかない」、これが政策決定の判断材料となる。この記事を読んでいる方の多くは既に判断・予測を立てているだろう。
ロックダウンの解除は自治体がどういう規制を解除し解除しないか、である。「ぬか喜び」はできないと思っている。よいニュースサイトの発信は天気予報に似ている。「備えあれば憂いなし」である。
掲載写真:イメージ