4月9日ー11日の感染者の推移
本サイトでは、保健省発表の10日~12日の発表の確定数字です。発表日の前日の感染状況です。
*カンボジアでは保健省の発表すら感染者数が多数出た場合、いつも午前中の9-10時頃までにでますが、時に午後2時過ぎになることがあり、政府の広報を務めるKhmer Times紙のWebサイトの報道もそれに伴い遅れるだけでなく、数値さえ合わない(合計という単純計算ミスなど)ことが毎日続いており、また同紙以外の地元メディアでは同じことを扱う記事が半日遅れで報道されることがほとんです。在カンボジア日本大使館の配信メールが夕方になるのは保健省からの連絡をまってからのことだと推測されます。それ故、カンボジアの省庁が各国大使館に通知するにあたり、一応の検証を経ての確定数値であると推測する次第です。こうしたことを踏まないでニュースを投稿すると完全な誤報ですが。地元メディアでは誤報と認めた記事がこの何年、みたことがありません。また。同じメディア(Khner Timesも含めて)で午前と午後に同サイトで矛盾する記事が投稿されていても、何ら釈明の言葉が掲載されることはありません。誤字、脱字以上の重大な誤りなのですが、そうしたものと受け取らないというのがこの国のメディアの世界です。
【4月10日発表】9日(金)の確定数
<2月20日市中感染事件>の新規感染者 477人。
プノンペン都:454名人でカンボジア人453人、中国人1人。タケオ州:4名でカンボジア人4人。スバイリエン州:4人でカンボジア人2人、中国人2人(カジノ地域)。コンポントム州:1人でカンボジア人1人。シェムリアップ州:1人でカンボジア人1人。カンダール州:4人でカンボジア人4人。プレイベーン州:3人でカンボジア人3人。シハヌークビル州:6人でカンボジア人4人、中国人2人。1都7州。
同事件関連の累計3478人
【4月11日発表】10日(土)の確定数
<2月20日市中感染事件>関連の新規感染者156人。
プノンペン都:141人でカンボジア人141人。タケオ州:2名でカンボジア人2人。スバイリエン州:4人でカンボジア人4人。カンダール州:1人でカンボジア人1人。コッコン州:8人で中国人8人(ダラサコー・リゾート)地域。1都4州
同事件関連の累計3634人
なお、入国検疫でナイジェリア人1人(ナイジェリアから、韓国を経由して、4月9日にカンボジアに入国)
【4月12日発表】11日(日)の確定数
<2月20日市中感染事件>関連で新規感染者 277人。
プノンペン都:204人でカンボジア人202人、中国人2人。タケオ州:1名でカンボジア人1人。プレイベーン州:2人でカンボジア人2人。シハヌークビル州:1人でカンボジア人1人。ポーサット州:3人でカンボジア人3人。スバイリエン州:43人でカンボジア人35人、中国人7人、ベトナム人1人(カジノ地域)。カンダール州:23人でカンボジア人23人。1都6州。
同事件関連の累計3911人となり、カンボジアでの累計総数4515人となった。死亡者累計30人(カンボジア人27人、中国人2人、韓国人2人)
4月9日ー11日の感染者の推移から解ること
・プノンペン都の新規感染者が集中しており、圧倒的に地元カンボジア人である。
・スバイリエン州の新規感染者の確認が多いのは、ベトナム国境至近のバベットのカジノ地帯でのクラスター感染である。
・コ・コン州の感染が中国人のみというのは、ダラサコー・リゾート関連である。
・プノンペン都とスバイリエン州の大規模クラスター発生以外の州では新規感染者の発生が一桁台である。
・9-11日は金~日曜日である。土、日の新規感染者の確認が一般に少ないことを考慮に入れておく必要がある。
以上のことより、<2月20日市中感染事件>は特殊な地域を除いて地域コミュニティー感染になっている。特にプノンペン都の感染率は他州と比べ異常に高い。外出禁止令やロックダウン’封鎖地域の拡大、飲食店のデリバリーのみの対応が始まったばかりで、その効果が出て来るかどうか来週の感染者推移の現れてみなけば解らない。プノンペン都のコロナ禍第3波は依然として深刻な状況である。
掲載写真:イメージ 画像:Phnom Penh Postより