国防省  タイメディアのカンボジアからM79攻撃や銃撃報道を無根拠と否定

国防省報道官のマリー・ソチェアタ中将は14日発表したプレス声明の中で、これらの告発(タイメディア報道)を断固として否定し、全く根拠がなく、いかなる証拠にも裏付けられていないと述べた。

同省は、これらの報告書には国民の混乱を招き、カンボジアとタイの国境沿いの緊張を高めることを目的とした虚偽かつ誤解を招く情報が含まれていると述べた。

国防省は、カンボジア軍の名誉を損ない、国境沿いの安全保障、安定、安全を脅かす虚偽情報の流布を容認できない」と声明は述べ、関係するタイのメディアに対し、直ちに報道を訂正するよう求めた

*なお、タイメディアには報道の自由が認められている。当然、軍部に睨まれても政府批判を堂々と展開する。だがカンボジアは、タイメディア報道=タイ政府・軍の意向と捉えている。そのため、メディア報道の取消にタイ政府という国家権力に要請している。

国防省によると、カンボジア国防省の情報戦場指揮チームは、虚偽報道と断定しタイ合同情報センター(JIC Thai)に正式な抗議書を提出した。

声明ではまた、フィリピンがASEAN議長国として主導したASEAN監視団(HOM AOT)の最初の任務において、プレアビヒア寺院の国境情勢を監視・評価するためにタイ側がカンボジア側に事前通告することなく3つの不発弾を爆破したと述べた。

これに対し、カンボジア第4軍管区の地域国境委員会(RBC)連絡チームがタイ側に連絡を取り、予告なしの爆発について抗議した、と同省は付け加えた。

報道官はタイ側に対し、中傷的な情報の拡散をやめ、国境地帯の正常化、平和、安定、長期的な安全保障を回復するためにこれまで合意したすべての約束を完全かつ誠実に履行するよう強く求めた。

また、同日にカンボジア国防省は、カンボジア軍がオスマック国際国境検問所付近で11発の銃弾を発砲したとするタイメディアの報道を否定した。

国防省報道官のマリー・ソチェアタ中将は、これらの主張を「虚偽の情報」であり「真実の重大な歪曲」であると断じている。

昨年7月、12月のタイとの武力衝突がタイ軍巡回路で旧ソ連製地雷による死傷者がでたことに端を発している。その件でも両国軍の主張は真っ向から対立しており、武力衝突とともにカンボジアでは地雷の原因については報じられておらずうやむやになっている。

互いに両国政府・軍の不信感は依然として強く、2024年以前の国境紛争では両国政府は抑制ぎみであったが、敢えて火種を強調する感がある。武力衝突の再燃が懸念される。

掲載写真:タイメディア報道をフェイクとする画像 国営カンボジア通信(AKP)

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