<2月20日市中感染事件>関連で新規感染18人 全てプノンペン都 奇怪な記事

感染者確認 場所別ではプノンペン都のみ18人

保健省は今朝、新規感染者20人を確認し、<2月20日市中感染事件>関連では18人、残り2人は輸入症例であると発表した。その内訳はカンボジア人17人ベトナム人1人である。場所別ではプノンペン都のみ18人であった。残り2名の内訳はシンガポールからの帰国、タイからの陸路帰国は出稼ぎ労働者1人であった。プノンペンだけでは、累計523人となり、同事件関連では累計800人となった。実にプノンペンだけで65%の発生率である。またカンボジアの感染累計総数は1325人となっている。カンボジアの今までの累計感染者数の60%が2月20日市中感染事件関連で、小国にとっては一大感染爆発状況と言える。

Khmer Times に思わせぶり記述

政府広報の役割を担うKhmer Times は「1人の外国人だけが陽性と判定されたのはこれが初めてであり、特定の国籍に対する感情の高まりを静めるもう1つの肯定的な傾向です。」と思わせぶりな記述をしているが、一方で同事件関連の感染累計数や累計総数については記述がない、という非常に奇妙なメディアの印象を持つ。これって、反って同事件に対する反中国感情の高まりを肯定し、逆効果じゃない?と思ってしまう。

一方で、無償名の匿名記事2月8日の隔離ホテル脱走中国人4人が2月20日市中感染事件の事件の感染源だと指摘しながら中国人4人の感染者(保健省は4人のうちの感染者2人と発表)は、プライベート・ジェットでドバイから飛来し、逃亡したことで感染が拡がったなどというKhmer Timesの調査報道と銘打った長文の記事を掲載しているが、これは中国の人民日報に姉妹版である「環境時報」の記事の感染源は中国からではなく、第3国から持ち込まれたという主張にそった記事を掲載している。この記事、読めば読むほど奇怪な記事で、要は今回の2月20日事件が謀略、陰謀から始まったといった内容である。

それにしても同事件の感染拡大やベトナム経由の中国人密入国事件の急増について中国から公式の反応が寡聞にして聞かないのはなぜだろう?ないのか、あっても報じられないのか、その点国内メディアから調べる手立てが全くない。

下記の記事である。

Escape from Sokha Hotel: The Exposé to the possible cause of Feb 20 incident

今日の思わせぶりな記事といい、子ども騙しの陰謀論展開といいう、いったい誰に向けて書いているのか、と勘繰りたくなるメディア紙である。

*掲載写真:州境での防疫対策 画像:Phnom Penh Post より

 

おすすめの記事