日本 地雷除去プロジェクトで地域開発を支援

カンボジア地雷対策センター(CMAC)と国際地雷対策・地域開発機構(IMCCD)は、「地域密着型地雷除去プロジェクト」と題する新たな取り組みを実施するためのパートナーシップ協定に署名した。

調印式はプノンペンのCMAC本部で行われ、CMAC事務局長のヘン・ラタナ氏とIMCCD駐在代表の高山良治氏がそれぞれの機関を代表して出席した。

このプロジェクトは、日本の非営利団体(NPO)から44,482ドルの助成金を受けており、バッタンバン州とパイリン州の開発優先地域の地雷と不発弾(UXO)の除去を目的としている。

同プロジェクトは8月16日から1年間実施され、特に経済・社会再活性化の対象とされた地域の対戦車地雷に重点が置かれる。

2011年以降、IMCCDはカンボジアの約7平方キロメートルの汚染地の除去に成功し、2,119個の戦争時の爆発性残留物(RRE)の破壊に成功した。これには、対人地雷624個、対戦車地雷118個、不発弾1,377個が含まれており、さらに5件の緊急除去要請にも対応した。

IMCCD代表の高山氏は、カンボジアが地雷被害国から地雷対策における世界的な専門知識の中心地へと発展したことを指摘し、CMACとの協力を継続できることに深い満足感を示した。同氏は、CMACが地雷除去における国内のリーダーであるだけでなく、この分野における国際的な知識と訓練の提供者としても高く評価した。

一方、ラタナ氏は、IMCCDの長年にわたる貢献を振り返り、20年以上前にバッタンバン州カムリエン地区タ・セン・コミューンで行った活動を思い出した。タ・セン・コミューンはかつてカンボジアで最も地雷が埋設されていた地域の一つだった。継続的な努力のおかげで、このコミューンは危険な地雷原から、道路や灌漑インフラを備えた活気あるコミュニティへと変貌を遂げたという。

掲載写真:カンボジア地雷対策センター(CMAC)

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