カンボジア、世界報道の自由の日に戦時中のジャーナリストを称える

カンボジアのネス・ピアクトラ情報大臣は3日(土)の朝、外国大使やユネスコ代表らとともに、カンボジア内戦(1970~1975年)中に死亡または行方不明となったジャーナリストを追悼する記念碑前の式典に出席した。

なお、同追悼記念碑にはピューツアリ賞を受賞した沢田恭一氏や映画にもなった一ノ瀬泰三氏ら日本人報道写真家の名が刻まれている。

プノンペン中央駅前近くから東にワットプノンまで延びる緑地帯にジャーナリストを追悼する記念碑が建立されている。この追悼式は、第32回世界報道の自由の日と重なった。

午前の式典には、駐カンボジアフランス大使ジャック・ペレ氏をはじめ、米国、日本、インド、オーストラリア、ラオス各国大使館の代表者、そしてユネスコカンボジア代表サルダール・ウマル・アラム氏が出席しました。また、情報省、カンボジアジャーナリストクラブ、メディア団体、そして国内外の多数のジャーナリストも出席しました。

今年の<世界報道の自由の日>のテーマは「すばらしい新世界における報道 ― 人工知能が報道の自由に与える影響」である。

ネス・ピアクトラ大臣は、この集会の意義を強調した。「本日、第32回世界報道の自由の日を記念して、私たちは1970年代のカンボジアにおける壊滅的な戦争中に報道活動中に命を落とした、私たちの同僚であるカンボジア人ジャーナリストと外国人ジャーナリストの記憶を称えるために集まりました」と彼は述べた。さらに彼は彼らの勇気に敬意を表し、「カンボジア人、外国人両方のジャーナリストは、その10年間のカンボジアの戦争の現実と悲劇を報道し、放送するために、命を含めすべてを犠牲にしました」と述べた。

同大臣は、特に紛争時における社会におけるジャーナリストの重要な役割を強調し、自由かつ独立して調査し報道するジャーナリストの勇気を称えた。

「最近の報告によると、昨年は世界中で200人以上のジャーナリストが殺害された」とペレット大使は指摘し、このような悲劇を防ぐための集団的な行動が緊急に必要であることを強調した。

掲載写真:国営カンボジア通信(AKP)

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