インドネシア人が関与する就職詐欺事件が1,000件近く報告される

カンボジア駐在のインドネシア大使サント・ダルモスマルト氏が24日に明らかにしたところによると、2025年の最初の2か月だけで、インドネシア国民が関与する就職詐欺が1,000件近く報告されているという。

2月下旬までに、大使館は、直接来館した人、ホットラインに連絡した人、カンボジア当局から通報された人など、困窮したインドネシア国民が関わる841件の事件に対処した。

ダルモスマルト大使は、ほとんどのケースでインドネシア国民がオンライン詐欺に関与していると強調した。通常、こうした個人は、最低限の資格しか必要とせず、高収入を約束する魅力的な仕事に惹かれて騙されてしまう。

同大使は、最も頻繁に報告される事件は、オンライン詐欺会社から最近離れた個人が関与しているものだと強調した。

「最も多く報告されるのは、オンライン詐欺会社を辞めたばかりの人々です。彼らの多くは大使館に直接来て、自分たちの状況を報告してくれます」と彼は語った。

大使館はそれに応じて送還手続きを進めており、インドネシア国民の中には帰国のために書類手続きを完了する必要がある者もいれば、すぐに出国できる者もいると述べている。

同大使は24日のインタビューで、より多くの人々がオンライン詐欺の仕事に誘い込まれるのを防ぐため、インドネシア国民の間で重要な情報の普及を改善するための取り組みを強化することへの希望を表明した。また大使は、ソーシャルメディアで頻繁に広告されている、高給や職務経験不要など、過度に魅力的な待遇を約束する海外の求人には注意するようインドネシア国民に改めて呼びかけた。

2024年末現在、プノンペン駐在のインドネシア大使館はインドネシア国民保護に関する合計2,946件以上の案件を処理しており、そのうち2,259件はオンライン詐欺に関連するものであった。

カンボジア当局が発表した統計によると、インドネシア人駐在員の人口はコロナ禍パンデミック前の約2,000人から大幅に増加し、推定10万人を超えている

掲載写真:在カンボジア・インドネシア大使館の提供

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