インド警察、ドバイとカンボジアに繋がる国際サイバー詐欺組織を摘発

サイバー犯罪に対する大きな成果として、インド・ジャランダル地方警察はドバイカンボジアとの活動上のつながりを持つ国際サイバー詐欺シンジケート(組織)の解体に成功した。この捜査の結果、チャッティースガル州ビライ出身のシャディ・シンの息子ヴァリンダー・シンとシンガラ・シンの息子アマリンダー・シン・サイニという2人の主要容疑者が逮捕された。

捜査は、9人がフィラール警察署に不審な行為を訴えて被害届を提出したことから始まった。被害届出者は、銀行口座を開設するために2,000~3,000ルピーを提示され、その後その口座が違法な金融取引に使われたと明かした。これらの口座は、ギャンブルやおとりアプリにリンクした詐欺活動や資金移動に使われ、違法な資金はデリーを経由してドバイやカンボジアに流れていたという。

ジャランダル地方警察・警察署長ハルカマル・プリート・シン・カーク氏はメディアに対し、この成功はフィラー警察と連携して活動する専門のサイバーチームの努力によるものだと述べた。この捜査は、警察署捜査官ジャスループ・カウル・バス氏とフィラー警察署長サルワン・シン・バル氏の監督の下で実施されたという。

事件の進展は、原告の一人であるアカシュディープ氏が、カルナタカ銀行の口座から1億4千万ルピーに上る不正な取引があったと報告したことで露見した。もう一人の原告であるサンジーブ氏は囮捜査員として行動し、警察が容疑者を特定するのを手伝ったとのことである。

捜査官らは、この犯罪組織の活動に使われたとされる銀行口座23件を発見したが、詳細は各銀行からの発表を待っている。当初の調査結果では、この犯罪組織は経済的に弱い立場にある個人を搾取し、彼らの口座を詐欺取引や国際送金に利用していたことが示唆されている。同犯罪組織は、パンジャブ、デリー、チャッティースガルを含むインドの複数の州で活動し、ドバイやカンボジアとも国際的つながりを持っていた。

両容疑者は現在警察に拘留されており、シンジケート(組織)の活動と犯罪ネットワークについてさらに詳しい情報を得るために尋問を受けている。

つい先日も日本の国際犯罪詐欺組織が昨年のカンボジアでの摘発からフィリピンに逃れた主要メンバーの一人が警察に逮捕され、日本への強制送還が待たれている。

掲載写真:インド・ジャランダル地方警察の提供

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