カンダル州で、小学校の校長が妻と子ども2人を殺害した後、首を吊るという被疑者の自殺事件が発生した。
マイクロファイナンス会社と村の金貸しからの融資の無駄遣いに対する懸念が原因と思われる。かつて日本でも似たような事件が起こり、サラ金借金で首がまわらなくなり、事件が多発し、背景のマイクロファイの金利に法的規制が入った。この種の事件、借りる奴が悪いでは済まされないことを日本では早く経験にしたに過ぎない。江戸期には高利貸しは困民の打ちこわしの最初の目標であった。
この犯罪は、11月23日午前6時40分、カンダル州ムク・カンプール地区ロカ・コン1区プレック・パダオ村の被害者の家で発覚した。
ムック・カンプル地区警察官は、小学校の校長である「ヴトゥン・ソクチャン(男性、34歳)」が、妻のタッチ・スレイ・ハッチ(女性、36歳)と2人の子供、ヴトゥン・シチョン(男性、10歳)とヴトゥン・シベル(男性、9歳)を殺害した後、首を吊って自殺したと述べた。無理心中事件である
被害者の母親であるチム・ユンさん、被害者の妹であるタッチ・ソフィーさん、シム・テアロスさんは、2021年に被害者とその妻がマイクロファイナンス機関から3万ドルを借り入れ、表面上は新しい家を建てるためだったと認めた。
しかし、家族の夫婦は代わりにそのお金を闘鶏やベトナムの宝くじに賭け、さらに村の金貸しから借金をしたと主張した。
11月22日12時、マイクロファイナンスのスタッフが被害者から金銭を回収するためにやって来た。午後6時、夫婦は地元の金貸しからさらにお金を借りようとしたが、金貸しの居場所がわからなかったという。家族はその後姿を現さなかったが、11月23日午前6時40分、被害者の義母が、ベッドに横たわる妻と子どもたちの遺体と、ドアに取り付けられたナイロンコードに吊るされた夫の遺体を発見した。
何とも不幸極まる事件である。
当然、マイクロファイナンスは家や土地をカタに取り、競売にふすであろう。
掲載写真:カンダル州警察の提供