特殊詐欺の保護日本人12人に逮捕状、昨年の特殊詐欺の募集役2人を日本で逮捕

下記は10月3日、4日のNHK報道の記事を参考にしています。

今年8月、カンボジアのビルの一室で現地当局に救出保護された日本人12人が、日本にオンライン詐欺の電話をかけて現金をだまし取った疑いがあるとして、日本の警察が詐欺の疑いで逮捕状を取ったことが捜査関係者への取材で明らかになった。対象者の12人は近く、日本に移送される見通しで、警察は逮捕してグループの実態解明を進めるという。

*下の記事をご参照ください。

この12人日本人保護の件は、8月にカンボジア南東部の都市バベットにあるビルの一室で日本人あわせて12人が現地当局によって救出・保護されました。

部屋からは複数の携帯電話やリストが見つかり、日本の警察当局が捜査を進めた結果、12人が警察官などをかたって日本国内の被害者にうその電話をかけ、現金をだまし取った疑いがあることが分かったとのことです。

12人は現地から日本に電話をかける「かけ子」だったとみられる。12人の中には現地当局に対し「高収入で簡単な仕事があると誘われた」などと説明している人物もいるということで、警察は「闇バイト」の求人に応募してカンボジアに渡航したとみています。

警察は現地に捜査員を派遣していて、来週にも12人を日本に移送して逮捕する方針で、グループの実態解明を進めることにしています。

昨年のカンボジア拠点の詐欺グループの募集役2人を日本国内で逮捕

去年、現地警察が日本から要請で摘発したカンボジアを拠点にしたオンライン詐欺で、日本国内でメンバーの募集役をしていたとみられる40代の容疑者2人が警視庁に逮捕されました。自分たちの知人に「稼げる仕事がある」などと声をかけ、カンボジアに送り込んでいた募集役とみられている。

逮捕されたのはいずれも職業不詳で、東京 北区在住:吉田武生容疑者(46)と埼玉県川口市在住:氏家利洋容疑者(40)の2人で、去年1月、神奈川県の80歳の男性から25万円分の電子マネーをだまし取ったとして詐欺の容疑である。

警視庁によると、2人は去年4月、19人が逮捕されたカンボジア拠点の特殊詐欺グループでメンバーの募集役をしていたとみられ、日本国内で自分たちの知人数人に「稼げる仕事がある」などと声をかけ、渡航手続きなども代行した上でカンボジアに送り込んでいたということです。


警視庁はこのグループが去年1月までの1年半の間に、全国の100人余りから10億円以上をだまし取ったとみていて、指示役などの捜査を続けている。

2024年10月1日現在、日本人のカンボジア拠点のオンライン詐欺で逮捕された者(強制送還・逮捕)は、カンボジアから詐欺の人数がフィリピンから詐欺の人数を超え、警察はカンボジアを特殊詐欺の日本人グループの一大拠点と見ているという。

なお、日本国内では大きく報道されているが、カンボジア国内メディアでは8月の件も含めて、報道されていない。カンボジア内務省から発表が出ていないもようである。

掲載写真:NHKニュース10月3日、4日付より

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