カンボジアの衣料品産業における下請け労働者は、これらの下請け業者が産業で重要な役割を果たしているにもかかわらず、国家社会保障基金（NSSF）を通じて社会保障を受ける上で依然として大きな課題に直面している。
この継続的な問題は国際的な非営利団体（NGO）：オックスファムの最近の報告書で取り上げられ、そこでは労働者の権利と労働条件の改善の必要性を強調している。
＊オックスファム：同国際的な非営利団体（NGO）は途上国の貧困問題に取り組む英国のNGOオックスファムで、不平等と世界的な企業の権力に関する新たな報告書「Inequality Inc.」を今年1月に発行している。
カンボジアの衣料品部門では下請け業者が極めて重要で、全国の多数の女性労働者に雇用を提供している。これらの小規模工場は、縫製から装飾まで衣料品生産チェーンのさまざまな側面に特化し、世界中の顧客の多様な需要に応えている。下請けは柔軟性と効率性をもたらすが、特に社会保障へのアクセスに関して、労働基準と労働条件に関する懸念も生じているという。
６月発表されたオックスファムのカンボジア下請け労働者の雇用と社会保障に関する報告書によると、これらの工場の労働者のうち国家社会保障基金（NSSF）に登録されているのはわずか11%である。
社会保障の権利に対する意識は高いものの、労働者の大多数は自分たちの権利についてよくわかっておらず、基本的な社会保障給付を受けることができない。カンボジアの雇用主は、2008年に設立され、仕事に関連する危険や病気に対する治療や健康管理を含む職業上のリスクをカバーするNSSFに従業員を登録することが義務付けられている。しかし、下請け部門の労働者の約80％は登録しておらず、これらの給付を受けるためのNSSFカードを所持していない。
オックスファムのフェアン・ソポアン代表は、下請け労働者が登録工場と同等の適切な労働条件と社会保障給付を受けられるようにするために、政府と他の利害関係者が協力して取り組む必要があると強調した。彼女は、下請け労働の柔軟性は、ある面では有益であるものの、労働者に対する社会保障支援が不十分になることが多いと指摘し、カンボジア政府の取り組みを促している。
掲載写真：イメージ たびたび事故で死傷者を出す衣料品労働者の出勤状況 Khmer Times掲載
