3月17日(日)にカンボジア北西部のウドン・ミエンチェイ州で発生した地雷爆発で、少年1人が死亡、2人の妹が重傷を負ったと州地雷除去責任者が発表した。
カンボジア地雷対策センター(CMAC)のヘン・ラタナ所長によると、同爆発事故は17日(日)の朝、アンロン・ベン地区で起き、兄弟3人が母親を追ってキャッサバ農場に行く途中で子供3人が地雷で遊んでいたと述べている。
ラタナ氏はソーシャルメディアに「子供たちが地雷を見つけてそれを叩き、爆発を引き起こした」という。
「この事故で8歳の男児の死亡が確認され、4歳と5歳の2人の妹が重傷を負った」、「これは地雷と戦争の残骸による悲劇です。」と述べている。なお、アンロンベンと言えば、内戦中のポル・ポト派の拠点として悪名高いタ・モックが司令官の家があるところで、その周囲には1998年まで多くの地雷が埋設されていた。
カンボジアは、地雷や戦争の残骸による被害が最も深刻な国の一つです。1998年に終結した30年にわたる戦争と国内紛争から、推定400万から600万個の地雷やその他の弾薬が残されていた。
イェール大学によると、1965年から1973年の間に、米国は東南アジアの国の113,716か所に約230,516発の爆弾を投下した。
公式報告書によると、1979年から2023年にかけて、地雷と戦争の残骸により19,822人の命が奪われ、45,215人が負傷または切断された。
カンボジアは2025年までにあらゆる種類の地雷と戦争の残存物を除去することに取り組んでいると公式には声明している。
以上は新華社通信の記事をKhmer Timesが転載した記事を基ににているが、かつてはポルポト派の最大支援国が中国であったことには触れていない。
掲載写真:新華社、Khmer Timesが転載