フン・マネ首相は、「経済と国民生活に影響を与えないよう電気料金の値上げを阻止する」と発表した。
28日朝プノンペンで開かれた工場労働者との会合でフン・マネ氏は、1万人以上の労働者に対し、「生活に影響を与えないように電気料金は上昇しない」と断言した。首相は、一部の国では電気料金を値上げしているが、カンボジアはなんとか値上げを回避し価格をよりリーズナブルにするよう努めていると述べた。政府首脳によると、カンボジアは太陽エネルギーの利用を含む電源を拡大することで電力を調達しようとしている。
首相は、「ウクライナ戦争やイスラエルとパレスチナ間の戦争など、供給に影響を与える可能性がある世界的な危機状況のため、カンボジアは発電のために石炭や石油などの原材料の輸入に全面的に依存することはできない」と述べた。
元来、カンボジアの電気料金は周辺国と比較し、高額設定でこれ以上の値上げは資本逃避の引きがねになりかねない。また、プノンペン電力公社にたびたびの計画停電が道路工事の名で行われているが、「いったいいつまでつづくの?」「本当に道路工事なの?」という疑念もある。カンボジアの計画停電は、ここ20年、少なくなったとはいえ、都心部を外れた地域では恒例のことである。
掲載写真:カンプチア・トメイ