バッタンバン 中国系工場からの「化学物質」流出による水汚染の懸念

バッタンバン州のセクサック多目的貯水池ダム下の川沿いに住む地元住民は、中国人企業の工場からの化学物質流出が原因で川が大規模に汚染されているとの懸念を表明している。

地元住民らは、中国人所有の工場からの排水による「黒い化学物質」と思われるもののせいで多くの魚が死んだと述べており、これは工場長の過失によるものだと地元民は主張している。

また、セクサック多目的貯水池を源流とするサンケル川から水を引いているバッタンバン州水道公社によるバッタンバン水道供給にも懸念が生じている。

ラタナック・モンドゥル地区のクイ・ヴァンノ区長は、「黒い水が川に流入する場合があり、8月2日の夜に1時間にわたって流出したが、それほど深刻ではなく、数匹の魚の死を引き起こしただけだった」と述べた。

この点に関して、同区長は、バッタンバン州の副知事:ソウム・ブンリス氏および関係当局者とともに、汚染以前に会合し、工場会社と契約を結び、環境に害を及ぼす廃水貯留システムを技術的に正しく調整するよう要求したばかりだったという。

この種の汚染、魚の死亡だけでなく、他に実害やその後も発生したら、問題にするという当局の姿勢であろう。だが、魚の死が証明するように、勝手に有毒物資を流出させたか、調節ミスで漏水した結果責任はどうなるのであろう。

掲載写真:Khmer Time

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