メコン川の水位上昇 注意喚起を通知
水資源・気象省は7月31日、メコン川の水位状況に関する通知を発表した。
同省の発表によると、カンボジア北部の低気圧(ITCZ)の影響による気象状況の変化で、メコン川流域のタイ、ラオス、カンボジアのメコン川流域に降雨が発生しているとのことです。
そのため、メコン川の水位は今後3〜4日で上昇し、特にカンボジアの上流部では、メコン川の水位上昇に注意が必要です。水位上昇は次のようになる可能性があります。
・ストゥントレン州では水位が7.65メートルに達する見込みです。
・クラチェ県では水位が16.7メートルに達する見込みです。
・コンポンチャム州では水位が9.90メートルの高さに達するという。
現時点での川の増水は警戒水位には達していないが、既に川沿いの一部の低地が氾濫しおり、さらに一部の用水路に水が流入する可能性が出てきているという。
プレア・シハヌーク州の洪水が続く
プレア・シハヌーク州警察は、さらなる大雨により州内の洪水状況が続いており、住民に警戒を呼び掛けた。
警察は、7月30日の夜、雨が降り続き、プレア・シハヌーク州カンポン・セイラ地区オバク・ロテス自治区ストゥン・サムロン村の115~116キロ地点にあるストゥン・サムロン橋地点で国道4号線が浸水が発生したと発表した。
そのためプレア・シハヌーク州警察は、高水のため国道4号線の全長600メートルを通行止めにしたと発表した。
ケップ州知事が浸水した地域を視察
ケップ州のソム・ピセス知事は、州内の洪水状況を監視し、住民の安全と安心を確保し、生命を脅かす怖れもあり、「注意」を住民に呼び掛けた。
同州ソム・ピセス知事はソーシャルメディアを通じて「現在の水の状況については、雨がさらに降り続けなければ制御できる」と述べている。
水資源・気象省によると、カンボジアでは各地で激しい雨が降っており、特に沿岸地域では大雨に強風や雷が混じり、海上では高波が発生しているという。
同州知事は人々、幼い子供たち、漁師に対し、起こり得る事故を避けるために細心の注意を払うよう呼び掛けた。
バッタンバン州の洪水に注意、住民へ排水路を空けておくように呼び掛け
バッタンバン州知事は、大雨により州内で洪水が発生したことを受けて、住民に排水口を空けておくよう訴えた。
7月29日の午後、バッタンバン州で雷雨を伴う大雨が降り、排水口が瓦礫で塞がれたために排水に問題が生じたという。
バッタンバン州知事:ソク・ルー氏は、雨が降った後、排水に関する問題が生じないようにとの要請を公式フェイスブックに掲載し、住民の協力を呼び掛けている。
同知事は住民に対し、引き続き警戒を怠らず、排水口に障害物がないことを確認するよう求めた。
掲載写真:Khmer Tiimes