8月のロボコン大会に向けてカンボジアの若者がスキルを磨く

カンボジアでは、8月27日に初めてABUアジア太平洋ロボットコンテスト(ABUロボコン2023)大会を開催する準備を始めている。大会に向けてカンボジアの若い工学頭脳が先にカンボジア全国ロボコン大会でその能力を披露したという。

6月25日にプノンペン都モロドク・テチョ国立競技場で開催された第10回全国ロボット競技会で、カンボジア国立工科大学(NPIC)のチームの1つが優勝し、同研究所のチームが2位となったという。同全国大会には、 11 チームが参加したという。

ご存じのようにロボコン大会は日本で始まった競技大会でNHKが主催者に加わっている。その大会が東南アジア地域に拡がり、今回のカンボジアでのアジア太平洋ロボコンコンテストを主催する準備が進められいる。13か国の若いエンジニアリング人材が参加することが期待されている。同大会は、アジア太平洋放送連合(ABU)の加盟国であるTVKを通じてカンボジア情報省が主催し、モロドク・テチョ国立競技場の屋内スポーツセンターでも開催される予定である。カンボジア国営テレビ(TVK)のロボコン・カンボジアディレクターであるパン・チャムナン氏は、開催国であるカンボジアは大会に2チーム参加することになる、と述べている。

今年のロボコン大会のテーマは「アンコールワットに花を投げる」と「ポールに輪を投げ込む」というものである。

カンボジアは2017年からABUアジアパシフィックロボットコンテストに参加しており、カンボジアは2017年に最優秀アイデア賞と特別賞、2018年に準優勝と特別賞、2020年に第5位と特別賞を受賞した。またカンボジア代表は、昨年インドのニューデリーで開催されたコンテストで、カンボジアデジタルテクノロジーアカデミー(CADT)の学生による作品が特別トヨタ賞を受賞した。

ABUロボコン2022年のグランプリは香港が優勝し、インドネシアが準優勝、インドとネパールが準優勝となった。

一方、昨年4月、NHKエンタープライズの松尾健代表が率いるジャパン・ロボティクス事務局の代表団がカンボジアを訪問し、現地
当局と協議を行った。同代表団はまた、キュー・カンハリス情報大臣を訪問し、ABUロボコン2023に向けた準備の進捗状況を報告した。ABUロボコンのオンライン情報源によると、2002年に始まったこの大会は、アジア太平洋地域の工学部の学生にロボット製作スキルを披露し、その過程で永続的な友情を築く国際的な舞台を提供してたと、その意義を述べている。

日本では高専生の憧れの技能大会である。

掲載写真:Khmer Times

 

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