ようやく完成を迎え、稼働する感のあるプノンペンのバクケン浄水場の第一期造成工事、6月19日(来週の月曜日)に稼働するという。今や雨季の真っ最中、2月以来の焦熱のなかでの断水地域は実に長く待たされ、よくぞ我慢できるものだ、と感心するやら、行政の怠慢にあきれるやらである。給水車が出動したのは、苦情が水道局に寄せられてから1か月以上たった3月になってからである。
このほど1億5,600万ドル相当のバクケン浄水場の第1期工事は、フン・セン首相の下、6月19日に正式に開通する予定である、とKhmer Timesは告げる。第 1 段階の建設にはほぼ 4 年かかり、1 日あたり約 195,000 立方メートルのきれいな水の生産能力があり、プノンペン郊外の人々の水需要を満たすのに役立ちますが、それでも水需要をぎりぎり満たす供給能力のようで、第 2 段階の工事も進められ、報道では 90 パーセント以上の進捗であるという。
プノンペン水道局:ロン・ナロ局長は最近メディアに対し、「バクケン浄水場の第一段階の立ち上げ後の最初のステップは、水不足が多い地域であるラッシー・ケオ区、スヴァイ・パック区、コブ・スロフ区、チョーク・ヴァ区などに適切な水を供給することであった」と語った。
またプノンペン水道公社によると、2023年にはプノンペンの上水需要は1日あたり約90万立方メートル増加し、生産能力は約65万立方メートルであるが、第1期稼働時には、水の生産能力は20万立方メートル近く増加し、プノンペンとタクマオでは水不足が解消されるという。
だがここはカンボジア、来年の渇水期になってみないと、きちんと水が供給され、新規工場立地の需要に間に合うのか不安がある。
昨年、一昨年と水不足が騒がれなかったは、コロナ禍で工場の稼働が例年以下だったに過ぎない。電気と共に水というのは経済活動を支える最低限のインフラ整備があって可能になるものである。
掲載写真:Khmer Times