内務省は、都市や地方の刑務所での電話の使用を廃止するための措置を講じる予定だ。
これは、昨日の本サイトの下の記事、事件が刑務所の実態を一般の人々に知られた結果である。
内務省刑務所総局の報道官は5月30日、囚人による携帯電話の使用が他の犯罪に使用される可能性があるため、現在当局の主な懸念事項となっていると述べた。刑務所内での不適切な行為を撮影し、SNSに投稿するために利用される可能性があり、警察の評判や名誉に影響を与えるだろうと同氏は述べた。
「刑務所内で電話が使用されないようにするため、警察官は定期的に深夜または早朝に監房を検査します。刑務所に閉じ込められると違法な電話使用が発生するからです」、「我々はまた、囚人に対する内部規制を強化し、グループとして彼らの監房を毎日検査するつもりだ」、「我々は指令を出し、囚人が電話やその他の違法物品を所持していることが判明した場合、それは刑事犯罪とみなされ、内部で懲戒するつもりだ」、「彼らが刑務所から外へ電話を使用して犯罪を犯したことが判明した場合、我々は彼らを裁判所に送致するだろう」と同報道官は付け加えた。
なお、刑務官の内部規制や規律の強化、教育も行うという。
遅ればせながらの措置である。一方でこれからは刑務所は一層密室化し、昨日のような事件が隠蔽される懸念がある。これは、江戸期の牢屋のような実態であるカンボジア刑務所内の囚人によるある種の私刑(リンチ)に等しい。そうした問題の解決になるのだろうか。
日本での強盗殺害事件の指示役(一昨日4度目の逮捕)がフィリピン刑務所で冷房付きの優雅な生活を送っていたことが、刑務所運営が腐敗そのものであることを明らかにし、フィリピン当局が刑務所運営を見直ししているが、これがカンボジア当局にも当然、起こるであろう。
カンボジアの刑務所はほぼ満員状態であるため、毎年のように恩赦がだされ、刑の軽い者は釈放されている。フンセン首相は、「政府に敵対する者は刑務所が歓迎する」(昨日、5月30日のスピーチ)と述べているが、刑務所が満員状態のなのにどうするのだろう?