5月27日(土)、カンボジア国境のバンテアイミエンチェイ州で、カンボジア兵士とタイ人女性が誤って2つの地雷を踏み、重傷を負った。
カンボジア人兵士はコルク・ロミエット自治区で、果物を集めていて地雷を踏み、誤ってカンボジア領土に侵入したタイ人女性を救おうとして重症を負った。
トマール・プオク地区・副警察署長ロン・ブンソーン氏は土曜日午前10時頃、タイのサケーオ県タ・プラヤ地区在住のサムリット・ルイリムさん(46)というタイ人女性が、バンテアイ・ミエンチェイ県プオク地区トマール区コルク・ロミエット自治区で国境を越えて200メートルの地点に入ったと発表した。タイ人女性とそれを救おうとしたカンボジア人兵士が内戦で残った対人地雷を踏み、爆発して重傷を負ったと同氏は語った。
最初の爆発音を聞いて近くに駐屯していたカンボジア軍兵士らが被害者を救出するために直ちに現場に急行したが、兵士たちが女性に近づいたとき、49歳の兵士セン・チョルンさんもまた、対人地雷を踏んでしまった。「地雷の爆発で重傷を負ったタイ人女性を救出しようとしていたところ、そこでまた対人地雷を踏んでしまった」、「地雷が爆発し、爆発が顔と喉を直撃し重傷を負った。」と同氏は語っている。
同氏が述べるには、チョルンさんの状態は安定しており、セレイ・ソルフォン地区病院で治療を受けているが、視力を失う可能性があると述べた。またタイ人女性も一命は取り留めたが、足を失い、タイ・サケーオ県のアランヤ・プラテートで治療を受けているという。
掲載写真:Khmer Times