スリランカの国家経済破産の二の舞か、と中国の「債務の罠」に陥る懸念がラオスでいよいよ現実化するような報道が日本でなされている(2022年10月26日、日経新聞報道)。
こうした具体的な具体的な数値が出てくると、喧伝されたラオスの中国資金・技術の支援での高速鉄道が、ラオスもいよいよかと思ってしまう人も多い。
東南アジアのラオスと中国を結ぶ鉄道の利用が伸び悩んでいることが明らかになった。
広域経済圏構想「一帯一路」を象徴する鉄道として中国主導で建設されたが、貨物輸送量は計画の2割にとどまる、という驚き報告が出ている。
建設費などを中国からの借金で調達していて、低迷が続けば、代わりに重要インフラを押さえられる「債務の罠」にはまる可能性もある。国内にスリランカ同様の重要地に主権が及ばない地域が登場する可能性が出てきた。
中国ラオス鉄道は2021年12月に開業した。中国雲南省昆明を起点としてラオスを縦断.する国際路線だが、コロナ禍もあって鉄道利用は低迷している。一日旅客運行が1回でそれも乗車率が低迷し、さらに主たる経済効果であった貨物運送が2割というのは、ラオス政府をして想定外の落ち込みであろう。これで親中国姿勢のラオス政府も動揺の始まりになるかもしれない。
掲載画像:ラオス国内メディアからKhmer Time転載